数日を振り返ります。
自分の人生、こんな劇的なことあるのかと思った。
そしてそんなドラマチックさは要らないと思った。
天国から地獄だった。
イベントの幹事。
副幹事は好きな人だった。
幸せだった。
準備も進んで、当日を迎えるまでに来ていた。
着てく服も、持ち物も準備して、浮かれてた。1ヶ月前からその日を楽しみにしていた。
その日もその人と打ち合わせして、楽しみだね、そう笑い合っていた。
能天気に、たぶんオフィスで一番幸福を味わっていたと思う。
その人が倒れた。
詳細は伏せます。
情報は何も入らない。
でもその人があまり良い状態で無いことは明白だった。
ショックと不安と恐怖でいっぱいだった。
悪い想像ばかり。
あり得ないと思いながら、怖くてたまらなかった。
もう二度と話せないのでないか、顔も見れないのでないかと怖かった。
何で?どうして?さっきまで元気で、笑っていたじゃない。
どうするの仕事は?飲み会は?
パニックだった。正直、逃げ出したかった。
思考がまとまらない。
自分が動揺していること。
動揺が隠せていないことに、さらに動揺していた。
必死に冷静に、目の前のやるべきことだけ見て、きちんとやらないとと必死に言い聞かせていた。
その時、私は一番オフィスで混乱してた思う。
その人が好きで、その人を信頼してて、私はその人を精神安定剤にしていた。私の恩人で、私自身より大切な存在だった。副幹事で、パートナーだった。
でも私は単なる他人だから。何もできない。
何もできないことも、私は苦しかった。
前を向かないといけない。
逃げてはいけない。
私は自分の責任と向き合わないといけない。
その人のため、皆のため。私はやるべきことをしないといけない。
その人を失望させられない。
その人が何を望んで、その人に何ができるのかを考え尽くさないといけない。
そうしないと自分が壊れそうだった。
必死だった。
夜は寝れなかった。
2時間毎に起きた。
絶対鳴らないスマホを眺めていた。
可能性は低い、そう理解しながら、苦しい想像は止まなかった。
人はそうやって誰かを失うのかと思った。
何気ない会話で、ちょっと前まで一緒に笑っていた人を失うのかと、震えていた。怖かった。
一人で声を出して泣いていた。その人が元気なら何も要らないって。
翌日、悲壮な覚悟をして会社に行った。
その人はもちろん、出勤も在宅もしていなかった。
この時点で覚悟はした。
私が決めないといけない。
お前が始めたら物語だろ。
進むか、止めるか。
最後まで私は責任を取らないといけない。
何人かに声をかけられた。
得た情報は、その人はお休み、本人とは連絡を取れないということだけ。
苦しかった。事実を知ることも、何かを決めることも。
私はそんな判断できる人じゃない。
私は強くない。
中止は決めた。案内も発信しないといけない。
事実はわからない。書くこともできない。
喪失感でいっぱいだった。
ずっと楽しみだった飲み会。
大切な人の状況も知れない。
事務的に、淡々と。
書こう。
でも、その人に。見ては貰えなくても、もう何も伝えられなくても、私はまずこの人に決定を言おう。
そうチャットに向き合った。
オンラインだった。
言葉は出なかった。
感情だけ、溢れそうだった。
大丈夫。
少なくとも大事ない。きっと。
その人が何かを書き込んでくれているのが分かった。
その人が書ける状態であるだけ、私は幸せだった。
無理はしないで。こっちは大丈夫だから。
◯◯さんが大事無いとわかれば十分だから。しっかり休んで。無理しないでください。
そう伝えた。
その人が無理をして画面に向き合っているのなら、すぐやめてほしかった。
返事なんて要らなかったから。
その人は打ち込むのを辞めなかった。
私は画面から目が離せなかった。
胸がいっぱいで。何も考えられなかった。
簡単なメッセージ。
心配をかけました。
今は大丈夫です。
申し訳ありません。
それで十分だった。
その人が大丈夫なら。
連絡があるだけ、マシだと思った。
連絡が出来る状態では無いかもしれない。
例え連絡ができたとして、必要を感じない連絡は、返事をしない人だから。
だから十分。
そう、十分。
楽しみに待ちわびた日は、淡々としていた。
お店は予約してある。
料理は最低限。
有志だけで予約分は食べた。
淡々と予定をこなす。
まさかこんな風にこの日を過ごすとは思わなかった。
ぽかぽかした、暖かい日だった。
小春日和。
全てが輝いて、胸いっぱいになる予定だった日。
全てがのっぺりとして、平坦で、淡々とした日になった。
何かある度に思い出す。その人がいたら、どうだったのだろう。
いるはずのないその人の姿をずっとどこかで探していた。
哀れだと分かりながら、止められなかった。
笑い話になればいい。
いつか振り返って、思い出になればいい。
こんな話をたっぷりイジりのネタにできるほど、その人が元気になればいい。
そう自分に言い聞かせていた。
ドラマチックは要らない。
でもこんなことって、自分の身にも起こるんだろうな、そう思った一週間でした。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
小瓶主さんの想いを優しく受け止めてあげてください