白い小さな泡粒のような花たちが、
つややかな緑の葉の間で揺れていた。
白い花の手前には、今日の花が終わったのか、
くちゃくちゃによれたツユクサの花たちが、青色を点々と添えていた。
そこに、かってに生えたらしい朝顔の花が、おずおずとそのツルを伸ばし、ところどころにうすあおの色を添えていた。
辺りは一面水面。
水面の向こうを草花が縁取る。
水面は鏡のように静まり返っていた。
見上げると黒い空。
昼間の強い風で洗われたような真っ黒な空が、
ところどころに残っている雲の隙間から見える。
上空はまだ風が強いのか、雲が速い。
黒い空にはいくつかの白い星が強く光る。
それらが水面に映されて、空の中に浮かんでいるような感覚になる。
時折、風がさあっ、と吹き抜ける。
水面が少し騒めき、
またすぐに落ち着きを戻す。
「思い出小箱[秋]を材料に。」
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