あいされたいって思っちゃったんです。
こんな恋なぞ叶わないってわかってたのに。
長々と吐き出してるだけですが...。
同性の後輩に恋したんです。一個下の。
私と彼女は部活と委員会、そして校内の習い事で一緒で。
部活で朗読劇やってるので、同じ場面があれば一緒に練習したり。
学校説明会で一緒に案内をしたり体験授業をしたり。
とにかく私は、彼女が大好きなんです。
かわいいし、やさしいし、声かわいくて、でも男役のときはかっこよくて...
彼女の好きなところを挙げたらきりがないんだと思います。
彼女が一年生のとき、ちょうどお盆明けだったかな。
その年の一年生は8人いたもんだから、夏休み明けた頃にやっと全員の名前を認識したって感じだったんです。
お盆休み明けの部活の日、彼女が髪型を変えたんです。
もうその日から彼女から目が離せなくなって。
多分相当印象に残ったんでしょうね。
うちの部では「推し活」なるものがあって、
一般的には後輩が憧れの先輩を推す、っていう謎の制度なんですね。
で、まあ彼女も推しの先輩ができたわけですよ。
私の1個上の、かわいいで満ち溢れてる感じの先輩。
さっき「一般的には」って書いたのは理由があって、
というのも私は彼女を推してたんです。それも同担拒否で。
恋愛感情としての好き、の手前、でもただの後輩じゃない。
推しってしたのは、きっと曖昧な存在だったからなんです。
そんなこんなで時は流れてですね、ある日、
私と私の同輩、そして一個下の後輩たちだけが教室にいるって時間があったんです。
さっきの「推し活」制度はポピュラーなものですから、私の同輩が
「それぞれの推しをいってみよ」みたいな話になったんです。
私はその同輩に、彼女を推してるって言ってたんですよ。
私が言うのを渋ってたら、同輩に言われちゃったんです。
その後なんだかんだあって、彼女は私の1個上の先輩じゃなくて、
私を推してくれるようになったんです。しかも同担拒否で。
この頃だったでしょうか、私の彼女に対する気持ちが恋だと思い始めたのは。
ここまでの話を見ていて、なんだ何が叶わぬ恋なんだって思うかもしれません。
でも、問題はこの「推し」なんです。
私は彼女に恋愛感情を抱いている、いわゆる「好き」。
でも彼女は私のことを「推し」てくれている。
私が彼女が思っている以上に好きになってしまったんです。
なにをいってるんだって話ですよね。
要は彼女からしたら私は「推しの先輩」、でも私にとって彼女は「好きな人」。
彼女からは、私も彼女も推し合ってる、いわゆる「相互推し」って見えてる。
でも本当はちがう。私は彼女に恋してる。
この恋心がバレてしまったら、きっと今の関係は崩れる。
だからこれは、私の叶うことのない恋なんです。
少し前に、彼女が誕生日にプレゼントと手紙をくれたんです。
その手紙の中に、「いつかデートしてみたい」って書いてあって。
そんなのちょっと期待しちゃうじゃないですか。
もしかしたら向こうも「推し」以外の存在だと思ってくれてるんじゃないかなって。
でも現実そう甘くはなくて。
私以外に見せる笑顔が、すごく楽しそうだったんです。
ああ、やっぱ私は「推し」でしかないんだな、
もはやもう「推し」ですらないのかなって。
私は彼女が幸せなら何だって受け入れられる。
この恋が実らないってわかってても、それでも私は彼女のことが好き。
長くなってしまいごめんなさい、最後まで読んでいただきありがとうございました。
正直隠し切るのが難しくなってきてて、ちょっと吐き出したかったんです。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
▶ お返事の注意事項