朝、学校に行きます。
夏休みとかそんなもんありません。
補習です補習。
全員強制参加の、補習という名のただの授業です。
あっつい中、汗をダラダラ流しながら必死の形相で自転車を漕いで向かいます。
数学の補習は既に完全に置いていかれちまってます。
何も分からないまま、ただ前に板書された意味の分からない大量のsinΘだとか、cosΘだとかいったのを必死にノートに書き写します。
そしたらいつの間にか授業が終わってます。
他の教科も似たような感じです。
補習は午前中に終わります。
これで「終わったー!帰れるー!帰って一旦寝よ!」できたら良かったんですが、残念ながらそうは行きません。
教室で友達と一緒に弁当を食べた後、3時間の部活が待っています。
急激な血糖値の上昇によるありえんぐらい強い眠気と闘いながら、先輩たちの音を必死に聴いて、邪魔にならないように、音を汚さないように、必死に音程を合わせます。
あまりの眠気に何度か顧問の先生の目の前で楽器片手に眠りこけてしまったこともありますが、まだギリバレてません。バレた時が怖いので寝ないように目薬で眼球をビッシャビシャにして練習に臨みます。
ようやく部活が終わって、ゾンビみたいな足取りでフラフラと自転車を漕いで帰ります。
本当はここで塾に行かなければ行けないのですが、サボりにサボりまくり、もう2週間ぐらいまともに行ってません。
映像授業の塾なので基本いつ行ってもいいことにはなっているのですが、、、このままのペースでは一年間で講座を全部受講するなんて不可能です。
運動部かつ、毎日塾に行っている人も結構いるのに。
大して強くもない文化部の私は一体塾をサボって家で何をやっているのでしょうか。
答えは、睡眠です。
スマホです。
ゲームです。
YouTubeです。
Apple musicです。
とにかく娯楽にどっぷり浸かり、一日の疲労を回復させようと試みます。
しかし、娯楽に浸かれば浸かるほど、なぜか疲労度は増すばかり。
それを自覚しながら、今も私はスマホを触っています。
気づいたら夜ご飯を食べ終わり、風呂にも入り終わっています。
ここで友達と通話を繋ぐこともあります。
友達は恋バナや先生への愚痴なんかをペラペラと流暢に並べ立てながら、「〇〇ページ終わったー」「今から明日の予習もやっちゃいまーす☆」とか言って、結構勉強も進んでいる様子。
私は友達の話に相槌を打って、ボケをかまして、ツッコミを入れて、友達をなんとか笑わせようと躍起になっています。
その成果あって、最近は私の話で笑ってくれることも多くなりました。
その時大抵、私の目の前には空欄だらけの真っ白な数学のワークが広げられています。
友達は深夜1時ぐらいまで元気に雑談しながら勉強しています。
途中で抜けるのも気まずいので、私はずっと話を合わせています。
「おやすみー!」
通話が切られると、途端に目の前の数学のワークが大きく、存在感を増して私の視界に入り込んでくるようになります。
ワークから逃げるようにスマホを手に取り、ヘッドホンを耳につけて、またもやネットの海に溺れます。
ハッと顔を上げると、時刻は深夜3時。
「3時かー流石に寝ないとなー」とかなんとか言って、ベッドに入って、ストンと眠りに落ちて。
次の日の朝、また睡眠不足による吐き気や頭痛と戦いながら、真っ白な数学のワークをカバンに入れて、フラフラと登校するのです。
もうこんな生活やめたいなって、ずっと思ってます。
スマホを手放そうと試み、普段あまり使わない物置部屋のようなところへスマホを置きに行ったこともあったのですが、無理でした。
自分が、耳に音楽が流れてないと動けない人間だということにそのとき初めて気がつきました。
そんなら塾に行けばいいじゃないかって話かもしれませんが、塾はどうにも好きになれません。
なんと言ってもまず窓がない。
自習室に窓がないのです。
時計でしか時間感覚が掴めない気持ち悪さ。
自習室の机に参考書を積み上げて、一日中塾に籠る、高校三年生たちのピリピリした空気。
担当の先生の、営業職らしいニコニコした表情の裏に見える、「こいつダメだなー」って感じの感情。
最後に関しては私の被害妄想かもしれませんが、何にせよどれ一つ好きになれません。
あれだけ意気込んで臨んだ期末テストも、一欠。順位は前より大幅に下がり、今では下から30番目ぐらいになっています。
一年生からこんな調子で、大丈夫なんでしょうか。
いや、大丈夫なわけありません。
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