早生まれで12歳の中学生だった私は、部活の同級生と上級生と、顧問の教師から性加害を受けていた。
誰も助けてくれなかった、確かに怖くて全部を相談することは出来なかった。
それでも同級生が男子の前でスカートをめくったり、顧問が体を触ってきたりして嫌だってことは伝えた。
でも全部まともに聞いてもらえなかった。考えすぎとか自意識過剰とか言われた。親すらそう言って笑った。
当時の私はたいして女の子っぽくもなかった。身長は同級生で一番大きい156cmで、体重は42㎏で、胸がなくて髪も短くて色黒だから男みたいだった。
そういうのは可愛い子しか狙われないからって笑われて、相談しなくなってからたくさん酷いことをされた。
裸にされたし裸を笑われた、ペンを突っ込まれた、汚いものを触らせられたり擦り付けられたりした。
食べ物を、少しでも人間みたいな臭さや感触だと思うと気持ち悪くて、角砂糖やラムネみたいな、食べ物っぽくない甘さや酸っぱさしか美味しく感じなくなった。
砂糖ばっかり食べるからどんどん太って、でも太って醜くなったらもう体に触られなくなると思って、中学3年生までで80㎏まで太った。
汚く気持ち悪くなれば良いと思って、安全ピンで体中に傷をつけたり、ムダ毛を剃らなかったり、ガムテープで胸をぐるぐる巻きにしたり、自分を醜くするように頑張った。酷いことをされないなら醜いことを笑われる方がずっと良かった。
今は31歳で、性加害をされていたことも親は知っていて、精神科でカウンセリングも受けている。診察を受けて薬も処方されている。
昔よりずっと楽になったはずなのに、まだつらいと思ってしまう。
悪い人ばかりじゃないから外に出てみないかと誘われても警戒してしまう。オシャレをすれば気分も変わるからと言われても恐怖が先に立つ。
体に悪いから痩せた方が良いと言われる100㎏超えの体重も、痩せて長生きすることに何の意味があるのだと思う。
12歳の時に助けてもらえなかった私の記憶が周りを信じられない。31歳で当時よりも醜い体になっただろう私があの時と同じようなことをされるとは思わない。猫背で肥満体で無駄毛も処理してない、化粧もしない。男か女かもわかりにくい服装で、髪の毛も祖父からの遺伝なのかすでに白髪が多い。それでもあの時と同じになるくらいなら、死んだ方がマシだと思っている。
誰にも守ってもらえないから、自分で守るしかないと思ってしまう。醜さや汚さで守れると確定してるわけでもないのに、健康の為に痩せることが怖い。気分を変えてオシャレをする、お店で髪を切ってもらうことやムダ毛を剃ることが怖い。元から可愛かったわけじゃないのに、酷いことをされた。
何も知らない人達は「痩せて可愛くなったら良い人も見つかる」と言う。私は可愛くなることも良い人も怖い。なるはずもないのに、見つかるわけもないのに、怖い。こんな思考になる自分が馬鹿みたいだと思うのに、私は恋愛感情と性的欲求が怖くて仕方がない。
昔から恋愛感情が分からなかった。性的欲求への恐怖は12歳の時の性加害が原因かもしれないが、それ以前から「誰々が好き」みたいな感情もなかった。子供だからと言われればそれまでだが、本当に分からなかった。自分が女だという感覚も薄くて、生き物やロボットや漫画の話が好きだから男子と話すことが多くて、思えばその時から「ビッチ」だの「尻軽」だのと言われた。周りの女子が恋人が出来たとかキスをしたとかと話してる頃、私は好きな男の子なんていなかったし、手を繋いだこともなかった。そもそも肌が触れ合うことが嫌いだった。顧問に触られる時間も苦痛で仕方なかった。一回逃げようとして手の甲にシャーペンを刺したら、お腹を殴られたので抵抗するのも怖かった。
他人への信用がない。私のような生き物は助けてもらえない。12歳の無力な子供だった時すら助けてもらえなかったのに、31歳の醜い私が助けてもらえるわけがない。周りの人達の心配に、一番最初に吐き出してしまいそうになるのが「あの時助けてくれなかったのに」って怒りな自分が情けない。きっと心から私を心配してくれているのに、過去の分かってもらえなかったことで怒って、拒絶しようとする自分が情けない。
なんでこんな生き物になっちゃったんだろうなって思う。人を信じられないし、生きることがつらいし、死ぬことが怖い。
助けてくれなかった。話を聞いてもくれなかった。私の恐怖を笑い話にした。気にし過ぎだって私が悪いみたいに言った。
鬱と統合失調症、発達障害の境界知能。算数もまともにできないのに、人の為に働けないのに、自分一人じゃ服を選ぶことすらまともに出来ないのに、生かされてるだけで充分恵まれてるのに。人を恨んで前に進むことも出来ない自分が情けなくて嫌い。
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