今日は期末テスト3日目。
教科は生物・歴史・家庭科の3つ。
先週から喉の痛みや咳に悩まされ、土日は頭痛に耐えながらダラダラとYoutubeを見ていた私は、案の定やらかした。
特に生物はほぼノー勉で挑んだので、相当ひどいことになった。
恐らく欠点は免れないだろう。
生物の担当教師は私のクラスのHR担任でもある。
彼女は生真面目な中年女性で、忘れ物と居眠りを何よりも嫌っている。
中学時代は忘れ物クイーンとして名を馳せ、友人から「Hanaちゃんって授業中急に意識落ちるよね。ガクンって」などと言われていた私との相性は無論最悪だ。
入学してから今までの2ヶ月間で、呼び出されてお叱りを受けたことも幾度かある。
私の高校では欠点を取ると反省文を書かなくてはならない。
それだけならまだいいのだが、それからが問題だ。
反省文を書いたら、まず担任に見せに行って、ハンコを押してもらう。
その後、欠点を取った教科の担当教師に見せに行って、ハンコを押してもらう。
最後に、学年主任の元に赴き、ハンコを押してもらう。
ハンコを押してもらうたびに、お叱りをくらう。
そんな、1ミリも楽しくないスタンプラリーのようなものをしなくてはならないのだ。
担任の元へ反省文を見せに行く時のことを考えると、今から頭が痛い。
テストとテストの間の休み時間、ティッシュで鼻を啜りながら「やらかしたなあ……」と憂鬱な気持ちに浸っていた私の耳に、突如何やら変な単語が飛び込んできた。
「誰だよ、昨日俺に投票したやつ!」
「なんでお前、あんなにあいつのこと信用してたの?」
「いやだって、あいつ占い師COしてて、対抗でてなかったから、、、」
なんだその人狼ゲームみたいな会話は、と思っていたら、本当に人狼ゲームの会話だった。
昨晩、クラスの男女数名が通話を繋いでインターネット上で人狼ゲームをやっていたらしい。
テスト前夜にみんなで人狼ゲームって。
何だそれ、超おもろいじゃねえか!!!!
小・中学生のころ、人狼ゲームの実況を見るのにハマりまくっていた私は、その会話を聞いて少し元気になった。
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テストが終わると帰宅となる。
だが、私の所属する吹奏楽部は、テストの後にも部活がある。
全く気分が乗らない上に、喉は痛いし、咳は出るし、頭も痛い。
というわけで、テストが始まって以来、連日部活をサボり続けている。
廊下で同じ部活の人とすれ違うたびに罪悪感が湧き出てくる。
でもまあ、この暑い中無理をしたら本気で倒れかねないし、体調悪いのは本当だし、そもそもテスト後に部活があるほうがおかしいし……
……言い訳はここまでにしておこう。
空腹でお腹がギュルギュルと鳴るのを聞きながら、クソ暑い日差しを浴びて自転車を無心で漕いでいると、何だか悲しい気持ちになってきた。
さっき人狼ゲームの話をしていた人たちは、みんな私より勉強ができる。
休み時間中に私の体調を心配してくれた人も、私がこうしてサボっている中律儀に部活に行って真面目に練習している人も、私より勉強ができる。
なのに、その人たちよりも勉強ができない私は、一体何をしているのか。
部活をサボって家に帰って、エアコンの効いた部屋の中で、お菓子をバリボリ食いながらYoutubeを見て……それで、夜になってから慌てて明日のテスト勉強を始めるんだろう。で、また明日のテストでも欠点を取るのだろう。
「無理をしすぎないのが大事」とよく言うが、私の場合、もう少し無理をしたほうがいい。
そう、自分でも思うし、周りの大人にもよく言われる。
ここまでネガティブ思考になれるのに、なぜかいざ勉強を始めようとすると「まあノー勉でもどうにかなるっしょ!!!」と、いきなりポジティブ思考になる。
こういうのを現実逃避と言うのだろう。
どうにかならないもんでしょうか。
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