最近、自分のセクシュアリティに悩んでいる。
わたしは女として生まれて、女として育ち、それに違和感を覚えたことはない。女として生きることをそこそこ楽しんでいるし、男として生まれてきたらそれはそれで面白かっただろうな〜と思うことはあるけど、そうだったらいいのにと熱望したことはない。
だけど、日常生活はそれで良くても、恋愛が絡んでくるとどうにも居心地が悪くなる。
前提として、わたしはあまり恋愛に興味がない。というよりもう諦めに近いのかもしれない。デートなどささやかなことはいくつかあれど、誰かとお付き合いをしたこともない。もう20歳も過ぎたのに彼氏ができたことがないという事実をどうでもいいと冷めた目で見ている自分がいる一方で、確かに焦りを感じている自分もいて、マッチングアプリで知り合った何人かの男性と会ったりもした。
大抵みんな優しくて、別にかわいくないわたしに「かわいい」と言ってお姫さま扱いをしてくれる。そのときは満更でもなく嬉しいと思うけど、後になって必ず下心を見せてきて、「ああ、なんだこの人も調子の良いこと言ってそういうことがしたいだけなのか」とガッカリするパターンで、人間不信が加速しただけだった。裏のない褒め言葉はひとつもなかった。
仲良くなって付き合って、その先にそういうことがあるのはわたしだって理解しているし、興味が全くないと言ったら嘘になる。けど、明らかに初対面の人にする話ではないのにそういう話題を出されたり下ネタを振られたりして、自分が「女」として見られることに本当に嫌気がさしてしまった。「女」の前に「人」として見てほしいというのは、マチアプを使っている以上は無理がある要求なの?
そもそも、女と男の恋愛が得意じゃない。
これは完全に、母親からの影響だと思う。両親は離婚していて、母親は男がいないと生きていけないタイプの人間。わたしが小さい頃から男の家に泊まりにいって家を空けたり、性的なことに奔放なことも全く隠さない。あまつさえわたしを娘というよりも「身近な女」として敵視している節さえあって、わたしにマウントをとったり、わたしの容姿が母より劣っていることを周りに言いふらしたりする。
だから男女の恋愛に対する嫌悪感が拭えない。映画はラブコメもロマンスも観たくないし、恋愛リアリティーショーなんかもってのほかで、友だちの彼氏との惚気も正直聞いているとつらい。
「好き」だと本気で思えるのも、気がついたら身近な人じゃなくて「絶対にわたしに振り向くわけがない」芸能人とか手の届かない存在の人だけになってしまった。それなら安心して好きでいられるし、自分を女として見られることもないから。
マチアプで知り合った人に「付き合ってみる?」と言われたこともあったけど、その日の帰りにキスされたのが怖くて気持ち悪くて結局その人との関係から逃げたこともあった。
なのに恋愛対象になるのは必ず男性で、自分がよくわからない。こんなことなら女性として女性を好きになるほうが幸せなんじゃないかと思う。男性がうっすらと怖いんだし、男性に自分を女として見られたくないなら、それが一番いいに決まってる。
なのに、好きな人を見ていると思い浮かぶのは、「この人と男同士の関係で恋愛できたらいいのに」という気持ちばかり。その人の彼女になりたいとは思わないけど、彼氏にはなりたい。自分が男だったらどんなにいいかと思う。
日常生活ではそんなふうに思わないから、男っぽい格好をしたり、性転換をしようとしたりするまでの熱意もない。拗れすぎて全部宙ぶらりんだ、と思う。
異性愛への嫌悪とか、女として見られることへの嫌悪とか、そういう感覚の行き着く先が「男として男と恋愛がしたい」なのかな。
わたしは男の人に「女だから」という理由で舐めた態度を取られるのをかなり許せないタイプだし、より強い男側の立場に自分も立ちたいだけなのかもしれない。
なんにせよ、結局今世ではわたしの欲望は満たせないと分かりきっているので、わたしは「恋愛を諦める」のがベストなんだろう。寂しい気持ちだけは一丁前にあるから厄介だ。
長いうえにまとまってないけど、このまま流します。
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