友達から聞いた話です。
これを聞いて、私は言葉について考えさせられました。
友達が通っている学校には海の行事があるそうです。
それはかなり昔からやっている伝統らしく、女子は水着で、男子は褌で泳ぐものだそうです。
そして、その場所にいる間『徹する』ということをしなければいけないそうです。
ご飯は10分で食べる、返事は右手を真っ直ぐに伸ばして腹の底から声を出す 等。
返事が遅かったり、点呼する人の満足のできるものじゃなかったら何十回でもやり直しさせられるそうです。(ちなみにその友達は一番少なくて8回多くて40回だったらしい)
その学校にはその学校のルールがあるし、伝統というのは素晴らしいものだと私は思います。
でも、体調が悪いと何度も訴えた子に『妊娠してるのか？』とか『やる気あんのか？』とか『今はちゃんとやれ』等と言っている人がいた、と聞いてそれはどうなのかな と思いました。
高校生の女の子に向かって『妊娠してるのか？』なんて、デリカシーも思いやりもない、酷い言葉だと私は思います。
それも、言った人はその学校の卒業生で、今は医師をやっているからということで、そこに医者として来ていた男性だそうです。
伝統を引き継いでほしいから、達成したときの喜びを感じてほしいから。
言った人にもそれなりの想いはあると思いますが、もう少し相手の心を思う事ができなかったものかと思います。
言葉は目で見えない分、慎重に選ばないといけませんね。
