私には好きな人がいます。
20歳近く年上の方です。
話していて楽しくて、自然体でいれて、ずっとこうしていたいと思う方です。
両思いなら良いなと思いますが、それを願うと辛いので、考えないようにしています。
相手は手がかかる、目が離せない危なっかしい後輩くらいにしか思ってないかもしれません。
異性でこんなくだらないことで盛り上がる方は、40年近く生きてきて初めてです。
真面目に仕事の話をしていても楽しい。
ちょっと脱線しても楽しい。
お互いに笑いあったり、冗談を交えたり、からかったり、ずーっとあれやこれやと話してあっという間に1時間が経っていました。
1時間経ったね、ここで終わろうか。
そう言われて、寂しい気持ちだったのを悟られないようにしました。
次はいつ話せるかな?
もっと話したかったな。
ちょっとだけ延長して、お互い話すべきことが無いことを確認し合って、電話を切りました。
気のせいだと思うことにします。
生真面目で取っつきにくい人と言われているこの方が、私と話している時、少しだけ素の自分を見せてくれている気がすることを。
冗談を言ったり、私を気遣う言葉を言ってくれたり、あまり言わない本音を漏らしたり、気遣うように言葉を選んでくれているように感じていることを。
自惚れてはいけない。私はその他大勢の後輩と変わらないのです。
至らない後輩を気遣ってくれているだけ。その方が優しすぎるだけなのです。
本音を言うと好きでたまらない。
ずーっと一緒にいたいんです。
この人とずっと一緒にいれる人生なら良かった。
顔が見えるだけで幸せで、声が聞けたらもっと嬉しくて、本当は同じ時間をもっともっと過ごしたい。
そんな人生、私には用意されていないのに。
叶わない恋なのはずーっと前からわかっている。
もう何年も前なんです。好きになったのは。
好きになりかけていることに、驚いて、気持ちにブレーキかけたあの日。
そんなこと無い、違う、って悩みながら、わざと手が触れたような気配に驚いたあの日。
手が優しく触れて、お互い手をどけようともせずにいた日。お互いの気持ちが同じなら良いなと思ったあの日。
辛い時に真っ先にこの人の声が聞きたいと願うようになったあの日。
土日が辛い、会えない日が寂しいと、思い悩んだ日もありました。
今はだいぶ落ち着きました。月曜に会えるだけ私は幸せなのです。
心のなかでは両思いを願っているのです。
それは偽らざる気持ちです。
でもそんな訳無いのです。私はその方と釣り合うような優れた人間では無いのです。
外見も、能力も、人間性も、取るに足らず。また輝く若さもありません。
片思いでも、ここまで誰かを好きになれる人がいたこと。
そして好きになる人が、この方で良かったと願いたい。
きっともうこの人の以上に誰かを好きになることもないのだろうと思います。
でも人生で一番愛した男性がこの人で良かった。例え片思いで終わろうとも、この人で良かったと思います。
両思いになることは無い。
神様が何かの間違いで、私の気持ちを通じさせてくれても、誰も幸せにならない。
だから片思いでいいんです。
一緒にいられる時間もあと少ししか無いのもわかっています。
歳が離れ過ぎているんです。
数年もしない間に、この人は退職を迎えてしまう。
昔はこの人がおじいちゃんになるのが怖かったのですが、今はいれるだけ会社にいて欲しいのです。
でも私にはこの人にそう願う権利は無いですから。好きになってくれなくても、本当はずーっと会いたいのです。
あなたに会って、あなたのそばにいられて、あなたのためになにかできることが、私の幸せなのです。
気持ちは知られたくないのです。
嫌がられることも、拒絶されることも怖い。
あなたには自分を慕ってくれる単なる後輩として、なにの違和感もなく、そういうものとして受け入れて欲しい。
支離滅裂で好きなことを呟いていてごめんなさい。
久しぶりに、どうしても好きな気持ちが抑えられなくてここに来ました。
おばちゃんのとりとめのない呟きでした。
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