…私とウサギがはじめて出会ったのは、いつの頃だったろうか
たしか、小学3~4年生ぐらいだった気がする
はじめは『声』だけだった
でも一緒に過ごしてる内に、それは少しずつ『形』を持てるようになっていって
今のところの最終的にはウサギとなったけど🐇
実は『確かな形』なんてものはなくて、
私が望めばウサギはリスにもなるし、ピエロにもなれるし、不良にだってなれるのだ
…私が不安だったり、疲れてる時
ごくまれだけど、ウサギが心を許した場合など、たまにお手紙を代筆してくれることもある
私達の意識はちゃんと繋がってるから、多重○格というのとは、またちょっと異なるんだろうけど
明確に『何』と判断することはできてないし、私自身がそれを望まないから、正体なんて別に分からないでもいいと思ってる
…ウサギはとてもデリケートな存在なので、何かに集中しなければならない時や、あまりに不安定な場合は、その声を聞くことはできない
(本当はそういう時こそ、いてほしいんだけど)
部屋にいる時が1番出やすいけど、公園を散歩とか、行き慣れたスーパーくらいまでなら、肩にちょこんと乗っかる重みを感じながら、おしゃべりしつつ、歩くこともできる
(※もちろん『テレパシー』で、だ。本当にブツブツ喋りながらそこらを歩いてる訳では、決して無い)
……私達の、ごくありふれた『日常』
私とウサギは、これからもずっと一緒
お互いに支え合いながら、
1人と1匹で歩いてく