私のお父さんとお母さんはお見合いで知りました。とっても可愛らしい女性(母)に惹かれたお父さん。
でもプロポーズすることはできませんでした。というより、プロポーズする暇がなかった。
なぜならお母さんの実家は昔から荒れていて、両親に厳しく育てられたそうです。虐待なんかもされたらしいのです。
お父さんもお母さんの実家は苦手のようです。
お母さんの結婚の話になると母の両親は半ば、無理やり結婚まで展開を押し進め、お父さんとお母さんはスピード結婚。
私はよく自己嫌悪に陥ります。私も学校でイジメを受け、親に迷惑ばかりかけてしまったのです。鬱病になって薬の生活。そして自傷行為。どれも親を傷つけてばかりでした。
私なんか生まれてこなければよかった。そうすれば親も楽で幸せだろうに。他の人と結婚すればもっと可愛くて賢い女の子生めるかもしれないのに。
そんなことをぼやきます。
でもそれは間違いだとお父さんに教えてもらいました。
父は、
「確かに妻の実家は苦手だ。だけど一つ、妻の実家に感謝できることがある。
妻の実家の後押しがなければ
お前は生まれてこれなかった。
生まれてきたのがお前でよかった」
涙が止まりませんでした。
自分を責めることは親をなおさら苦しめる。
誇りに思っていいんだよね。
お父さん、お母さん。
いろいろあったらしいけど、生んでくれてありがとう。期待に答えるため私は幸せになります。そして親孝行します。
よくわからないけど、お父さんお母さんは無意識に他の誰でもない、「私」という存在を望んでいたのかもしれません。
ありがとう。大好きです。