ノマド「ん、、、」
目を開けたら白い空間にいた。
ノマド「しろ、シロ、白、、、嗚呼、死んだのか」
あの時は本当に天国かと思った。人を殺めた俺が天国に行けるかはわからないけど。
そんなこと考えながらぼーっとしてたらシャーという音がして光が差し込んできた。
ノマド「まぶっ、、、」
神「あ、起きた?」
目が光に慣れてくると目の前に人影があることがわかった。
目の前の人はどこかで見たことがある、、、気がした。
ノマド「あ、の、こ、、、こは、、、?」
神「ん〜?ここは軍の医療室だよ」
ノマド「ぐ、、、いりょしつ、、、」
神「これ、無理して喋らない」
ノマド「で、、、も」
あ、この人軍の訓練場で見た13人の内の1人だ。
神「ほらほら、怪我人は大人しく休んで」
ノマド「あ、の、、、なんで俺はここに?」
神「シフォンがおぶって連れて帰って来たんだ。君が飛び出していったらシフォンも全速力で追いかけて」
ノマド「そんなことが、、、」
神「うん、シフォンが帰ってきた時は吃驚したよ。シフォンは返り血で全身朱いし、君は頭割れてるし」
ノマド「頭、、、」
だからズキズキして痛いのか。
シフォンって人にもお礼しないとななんて呑気なこと考えてた。
コンコンッ
カルマ「失礼する」
神「どーぞ」
入ってきたのは13人の中で一際目立っていた人、、、カルマだった。
カルマ「二度目まして、、、だな」
ノマド「どーも、、、」
カルマ「調子はどうだ?」
ノマド「お陰様で、、、頭がズキズキするだけ、、、です」
カルマ「それだけで済んだのか、良かった。ありがとうイージス」
神「どういたしましてー、患者を治すことが俺の仕事だからね」
カルマ「嗚呼。で、本題に入るが君をこの軍に入れようと思う。異論はあるか?」
ノマド「いえ、、、でも何故あなたがこの話を?こういう話は、、、偉い人がするものじゃないんですか?」
カルマ「嗚呼、それなら問題な((ドンッ???「それなら問題ないよ!」、、、おい」
ドアを激しく開けて現れた人物に見覚えがあった。俺に話しかけてきた、、、
神「こら、カルマが怪我したら危ないでしょ。今度からはドアは静かに開けること!わかった?シフォン」
そうそうシフォン、、、って。
ノマド「あ、あのたすっ、助けてくれてありがとうございました!」
シフォン「どういたしまして、それより怪我の調子は?」
神「頭がズキズキして痛いって。それから身体に刺し傷が何箇所か」
あの時は身体に傷ができていたなんて気づかなかった。でも、確かにあの時は身体中に包帯が巻かれてたし少しヒリヒリしてた。
あれ、、、そういえば問題ないって。
シフォン「危ない危ない、話をかっ飛ばすところだった。カルマはこの軍の少将なんだよ」
少将は陸軍の中で三番目に偉い階級です。