謝る必要ないのに謝りたくて謝ってる無茶苦茶な小瓶。自虐してます。閲覧の際は気を付けてください。

完璧主義なところがあるのはわかってる。
完璧主義というか、ミスが異常に怖いと言ったらいいのか……
失敗したくない……
わかってる。取り返しのつかないミスではないことくらい。大丈夫なことくらい。
でも怖い。私の判断のせいで失われなくてもいい命が亡くなってしまうのではないかと。そんな大げさなたとえ話を出すくらいには恐れているんだ。自分がやらかす、その行動に。


なぜそう思ったのかを聞かれた。
その時点で自分の判断が揺らぐ。
もう、はじめの判断を下した時の私じゃない。
考えて考えて考えて……泣いて。
それでも言わなきゃいけないから必死に言葉を出す。
責めてるわけじゃないのはわかってる。
私自身責められている気持ちになっているわけでもない。
間違いじゃない。失敗じゃない。ミスじゃない。
ただ許せない。
すんなり､「その判断でいいよ」と言われる結果に導くことができなかった己の思考が憎たらしい。
向いていないと思う。自分なんて死ねばいいのにと思う。そうした理由を聞くということは不十分だったのでしょう？私の発言に詳細を聞かずに納得することはできなかったのでしょう？そう考えて、自分自身で勝手に責めている。そこに相手の気持ちは関係ない。
間違ってたんだと思ってしまう。だから最初に下した結論と違う結論を探して、見つけて……そしたら、最初に下した結論はやっぱり間違ってたと。さらに深く深く落ち込むんだ。自信をどんどん失くしていく。10問中9問正解しても、1問のミスでぼくはもうだめだ……ってなる。なぜならその1問のミスで他人が傷付き、自分も傷付き、不幸になる。なんて考えてしまうから。事実は関係ない。妄想に囚われるとはそういうことだ。

ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。
謝ってしまいたい。泣き言を吐きたい。申し訳ありませんでした、って。私の判断ミスです、って。考えを改めます、って。でも求められているのはそれじゃない。聞きたいのはそう思った理由。謝罪でも泣き言でもなく、そこに至った道のりを知りたいだけ。でも明確にあった「そう思った理由」は、それを聞かれた時点で、間違ったものとして崩されてしまうんだ。なぜそう思ったのか思い出せなくなるくらいに、新しく別の考えが作り出されてしまうんだ。最初の判断と、逆の判断になる理由を作って、もう、何がなんだかわからなくなってしまうんだ。

今ももう、どう言えばいいのか全然わからない。

とにかく謝りたい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。今違う考えを、答えを出しますから！え？そうじゃない？君の答えが何故その答えに至ったかを知りたい？え、でも待って……もう、違う答えを出した方がいいものだと思ってそれで、その答えに至る考えを考えてしまっているから、もう前の考えなんてえっと……

それで、パニックになって泣いちゃうの。
困るよね。
だからそうならないように、必死に堪えて頑張るの。
そこで堪えた分、こっちで流させて。

間違っているわけじゃないから、失敗したわけじゃないから、ミスしたわけじゃないから、
言えなかった謝罪を。言う必要もない謝罪を。
せめてここでは言わせて。
自分を目一杯責めさせて。判断ミスをするクズだと、役立たずの能無しだと、これでもかというくらい己を傷付けさせて。罰なの。受ける必要もない。だって悪いことをしたわけじゃない。わかってる。
それでもどうしたって自分を許せない。こんなポンコツ認められない。
いるべきじゃないんだ。死んだほうがいいんだ。
おとなしく、なにもせずにただ死ぬのを待つのがお似合いなんだ。

大丈夫。大丈夫。わかってるよ。
そんな風に自分を傷付けたら悲しむ人がいる。
心を痛める人がいる。
だから誰かと相対する時にはそこまで卑屈にならないよう心掛けるから。

だから、名前の有る小瓶という独り舞台では全力で卑屈にもならせてください。

誰も何も悪くない。
これは私の性格。直すつもりなんてない、私の大好きな部分。