お返事が欲しいわけじゃないんだ。
貰えたら、凄く嬉しいし。
今じゃ毎日一通づつ見なおすのが日課になったくらいだけどね。
消えちゃったお返事とか、いなくなっちゃった人とかのお返事も思い出しながら。懐かしみながら。
でも。
最初にここに来た理由はさ、死ぬ前に何かを残したかったからなんだ。
運試しみたいな感覚で、お返事貰えなかったら死のうかなって思ってたんだ。
死んだ後に、これを見た誰かが後悔すればいいななんて思ったんだ。
でも、一通のお返事が届いてね。
名前はあげれないけど。
その人の言葉がね、とっても。
とっても暖かかったから、死ねなかったんだ。
だから、そんな人達みたいに。
尊敬してる人達みたいにさ、言葉で誰かを包めるような。安心させれるような。共感できるような。
僕なりにでも、出来たらいいなって思ってる。
言葉でしか届けられない。
そんな自分が酷く無力だと思い知らされることも多くて。
僕には言葉しかないから。文字しかないから...
僕の言葉で、誰かが泣けたらいいなって。
それが、ここでだけの僕の夢。
助けるなんて、そんな大層なこと出来ないからさ。
救えるなんて思ってもないから。
だからせめて、誰かが共感できるように...って。
そんな、汚れた僕の...いつかの夢。
夢だったもの。
ありがたいことに、今ではたくさんのお返事に。
周りのみんなに支えられて。
ありがとう。
ほんとにありがとう。