身の上話。はじめまして、三十路のニートです。私は生まれてこの方仕事をしたことがありません。現在は生活保護を受けながら精神科に通院しています。

はじめまして、三十路のニートです。
私の身の上話を誰かに聞いて欲しくて瓶に詰めて流しました。
なんの脈絡もなく、ただ適当に綴っているので読み辛いかもしれません。



私は生まれてこの方仕事をしたことがありません。
現在は生活保護を受けながら精神科に通院しています。

高校に入学してすぐに不安障害とうつ病を患い、一年目の夏休み中に退学届を提出しました。そのため、私の最終学歴は中卒で、履歴書には高校中退と記さなければならないのです。履歴書に記せるのは三行だけ。中学卒業、高校入学、高校中退とこの三行だけなのです。
だからでしょうか。近所でアルバイトを募集しているコンビニや、パートを募集しているスーパー、ドラッグストアなど、十代の後半から二十代まで手当たり次第に応募しましたがすべて駄目でした。私のような高校を中退している不良かもしれない人物は雇えないようです。本当は、問題を起こして中退したのではなく、精神を病んで中退したのに。



十代の、青春というものを私は知りません。その頃は家に引きこもり、家族との接触さえも極力しないように過ごしていました。

父は気に入らないことがあると暴力を振るうような人でした。子供がそのまま大人になったような、今で言うモラハラ男と呼ばれる部類の人でした。母とは離婚して、今はどこに居るのやら。
そんな人を見てか、弟(長男)は父のようなどうしようもないクズに育ち、警察のお世話になることもしばしばで、最期には遠いところで首を吊って自殺したそうです。最期の時まで警察に迷惑を掛けて逝ったのです。
もう一人の弟(次男)は私と同じく心を病んでしまい、今は離れて暮らしていますが、彼の方は私と違ってちゃんと高校も卒業したので就職はいくらでも出来るのです。今は退職後の保険で生活をしているのだとか。そろそろそのお金も尽きるはずなので、もしかしたら実家である我が家に帰ってくるかもしれません。
母も心を病み、私と同じく精神科に罹っています。母とは一緒に暮らしていて、互いに支え合っているつもりではありますが、きっと私がいないほうが気楽なのだろうなと思います。

こんな家庭だったから私はこうなってしまったのか。はたまた、私がこうなったからこんな家庭になってしまったのか、今となってはわかりません。少なくとも、私が高校に入学するまでは、まだ少しだけマシだった気がします。



今は、それなりに幸せではあるのですが、それでも、やっぱりちゃんと仕事がしたいんです。このまま生活保護を受け続け、ぬるま湯の中で脳がゆっくりと溶けていくような生活はしたくない。母も高齢ですし、私がしっかりしなくては、と。
日々そう思っても、思うだけで行動に移せないのです。過去に、書類選考の時点で落とされた経験が今もトラウマでなかなか上手く思うように出来ず、三行しか書けない真っ白な履歴書を見ると気が滅入ってしまいます。普通運転免許さえ持っていないので、地方である私の住む地域ではロクな仕事がありません。
新聞配達でもすればいいと思われるかもしれませんが、それだけで生活ができるのならば苦労はしないし、私と母の大人二人が死なずに生活をするなら、新聞配達の給料では近頃値上がりした光熱費を支払うにも足りない。そこに家賃や食費、交通費、通院費を加えてみてください。二十万以上は必要なのです。新聞配達では、とてもじゃないけれどそんなに稼げない。今の御時世、新聞を購読しているご家庭も少ないですからね。

そんなわけで、三十年生きてきて一度もまともに働いたことがないのです。送迎のある作業所などにも通ったことはありますが、給金は雀の涙。私よりも症状が重い方が通う場所なので当然なのですがそれでも時給十円は安すぎました。他の場所も、ケースワーカーさんに紹介してもらいましたが、比較的症状の軽い、精神病の中でもグレーゾーンと呼ばれる部類である私はどこにも馴染めなかった。

こんな私に生きる価値なんて、と思っても、自殺したあとに残される母や、迷惑をかけてしまう親族のことを考えると死ぬに死ねず、そもそも今のところは死ぬ気もなく、そんな感じで生きています。