自分は物心ついたときから性倒錯者だ。
本当に気持ち悪いと思う。
自身でも許せないし、許されないと思う。
これは罪だから。
どうしてこんな人間になってしまったのか。
どうしてこんないびつな欲求がつきまとうのか。
こんなもの自分で選んだわけではないのにどうして苦しまなければいけないのか。
いやいや、なにはともあれ悪いのは自分でしょ。
嗜好対象については書けない。
あのことばを見るだけで聞くだけで気がふれそうになる。
べつに殺人とかではないけれど……
それでも、なんであろうとそれが罪であることにはあまり変わりはないと思う。
先日精神科に行った。
カウンセリングも受けた。
実際に行動に移してないならそんなに気に病むことはないと言われた。
いや、だめでしょ。
だってこんな欲求、あるだけで気持ち悪くない？
処方された薬を飲んだら、なにも考えられなくなった。
欲求からも罪悪感からも解放された。
ずっとあのままでいたい。
こんな気持ちなくなってしまえばいいのに。
自分を受け入れていいと言われる。
自分はなにも悪くないと言われる。
どこが悪くないの。
どうして受け入れていいの。
こんな自分は生きていてはいけないんじゃないのか。
こんな自分が生きていていい理由ってなんだ。
生きていることは本当は幸せじゃない。
きっとみんなつらい。
自分みたいな、加害者になってしまいそうな人間だってつらい。
それで自分を正当化しようというわけではないけど。
悲観的な考え方に思えるかもしれないけど、それでもそう思わないと始まらないと思う。
生きていることがつらいからこそ、人間はみんな支え合っていかなきゃいけないんじゃないだろうか。
それだけが光じゃないのか。
でもやっぱり世間的には加害者には尊厳なんかなくて排除されるべきなんだよね。
現代社会では、そういう考えこそが当たり前で、加害者の更生を促す刑事法とかが結局きれいごとだとされてるんだよね。
だから自分は自身のつらさなんか認めちゃいけない。
自分は行動に移してはいないけど、心のなかでそう思っている時点でやっぱり罪人で、生きていてはいけない人間。
当然だと思う。
だっておかしいのはどこまで行っても自分なんだから。
それなのに生きていることを捨てられない。
自分みたいなやつが保身に走るなんて最低だよね。
いっそ許されるんじゃなくて責められたい。
こんな自分を受け入れたくない。
自分は普通になりたかったけどなれなかった。
生きていい理由なんてないよ。
