ちょっと興味のある仕事をやってみては、
時節柄だったり、契約だったりで転転転々としている。
転職は好きだ。新しいことを知れるのはたまらなく好きだ。
でも、そう。ふと、我に返る様な瞬間がある。
一瞬間の極めて短い時間の中で、
スクリーンに映る私と観客席に座る私の目が合う。
映る私は楽しいばかりなのだが、座る私は迷子のようにぼやけた、それでいて切実な目をしているのだ。
わかっている。
仕事を転々とするのは、
世間一般的にはマイナスポイントだ。
変わりつつある節はあるけれど、まだ、プラスには遠い。
本当は、好奇心や興味に任せて転々とできるように
時節柄も契約も狙ってやっているんです。
「早く落ち着けるといいね」なんて、
家族も友人も心配して言ってくれる。
私は「そうだね」なんて思いもしない言葉を返して、
少しずつ少しずつ、家族も友人も心配も嫌いになっていく。
きっと私が「落ち着きたくない」って伝えたら理解を示してくれる人もいるだろうに、本心すら言わないもんだから、たちが悪い。ひとりでに、勝手に、ちょっと嫌いになる。
どう考えても私が悪い。
なので、一応少しずつ勉強というものをしている。
この勉強が終わったら一途になるから、
もう少しだけ楽しませて。