新緑の中のドライブ。
旦那ちゃんとまだ付き合う前。旦那ちゃんからデートとも呼べないドライブに誘われた。
海岸線を抜けて、小田原、宮ノ下、仙石原と、箱根を走った。
新緑が美しい季節だった。
車のルーフトップを開けて入って来る風が心地良かった。
隣でハンドルを握る旦那ちゃんからは、クリスチャン・ディオールのオー・ソバージュのシトラスとウッディーの良い香りがした。
私は、その人によく似合っている、良い香りがする男の人が好きだったので、それを好ましく感じた。
旦那ちゃんの好きだった、ギタリストの森園勝敏さんのアルバムを聴きながら車を走らせた。
私のバンドメンバーは和田さんのギターの方が好きだったが、旦那ちゃんは森園派だった。他のギタリストではラリー・カールトンさんが好きだった。
その森園勝敏さんのアルバムの中の気怠いワルツの曲で、「スモール・シガレット」という曲が流れた時、旦那ちゃんが
「この歌に出て来るような女が好きだ。」
と言った。
たしかにその当時の私は、洗いざらしのリーバイス501に、紐を外した白いテニスシューズみたいなスニーカーを履いて、ベリーショートという少年みたいな格好をしていたし、
チビた煙草を咥えながら、ボリス・ヴィアンなんかを読んでいたし、
黒いナイトドレスを着て、バンドのレパートリーで
「Love For Sale」を歌ったりもしていたが、
フェイ・ダナウェイみたいな気怠い眼差しはしていなかったし、たった一杯のドライマティーニで好きでもない男に抱かれたりもしなかった。
寂しげな横顔をしていたかどうかは定かではない。
ただ、この男はヒョロリとして無口で、優しげな綺麗な女顔をしているくせして、不良っぽくて孤独そうなやさぐれた女が好きなんだな。と意外に思った。
普通に綺麗な、コンサバティブなお嬢さんとかの方が似合いそうなのに。と思った。
薔薇園が美しい、箱根のホテルのカフェのテラス席で、アフタヌーンティーをご馳走してもらった。
旦那ちゃんが当時付き合っていた彼女と別れて、私と付き合い始めたのは、それからすぐの事だった。
たった一杯のドライマティーニに釣られたわけではなかったが。
♪Small Cigarette♪
森園勝敏
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです
とりす
ななしさん、お返事ありがとうございます。
そうですよね。私もいつも音楽がそばにあって、ななしさんと同じように思い、救われて来ました。
つらい時にも、その時の音楽と共に蘇る優しい思い出に癒され、励まされる事もありますよね。
キャロル・キングさん、私も大好きです。
アルバム、タペストリーは初版のアナログ盤も持っていました。
♪Natural Woman♪は私も大好きな曲なのでとっても嬉しいです!
キャロル・キングさんのバージョンと共に、アレサ・フランクリンさんのバージョンも大好きです。
これからも大切な音楽と、大切な思い出に癒され、励まされて生きていきましょう。
ななしさん
若い頃の思い出。そこにはいつも音楽が流れていました。今でもその曲を聴くと、ふと懐かしく、今はもう会うことすらなくなった人を思い出します。
こんな変わりばえしない日常に、少しだけ彩りと非日常をくれる、一杯のコーヒーのような時間をくれますね。
どんなに辛くとも、ふと甦る思い出に救われて、随分私も年をとったなーって、微笑みながらため息が出ます。
私はキャロル・キングの♪Natural Woman♪大好きです。
お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです