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100人に嫌われても、たった1人味方がいてくれたら生きていけるものなんだけれどな…

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100人に嫌われても、たった1人味方がいてくれたら生きていけるものなんだけれどな…

母親からの虐待に耐えかねて荒れまくり、友達や彼氏の家を泊まり歩いては、年上の人達の車に乗って夜遊びしまくり、危ない人達とも付き合い、暴力的で凶暴だった、私史上一番荒んでいた高校時代。

みんなは絶対に真似しないほうがいいし、今となっては恥ずかしい限りだけれど…

当然、そんな私を嫌う人達も多かった。

凶暴で遊び人の不良少女で、おっかない先輩から呼び出されてもやり返して、後から一緒に遊びに行くような私に、表立って何かしたり、虐めてくるような人達はいなかったが、陰で酷い噂を立てられたり、一見誰がやったかわからないような嫌がらせをされる事はあったな。

机にひどい悪口を書かれたり、上履きを隠されたりした事もあった。

誰がやったのか見つけて、そのヤンキー女をすれ違いざまに無言でグーで殴った。

上履きは無事に戻って来て、二度と上履きを隠されたり、机に悪口を書かれる事は無くなった。

年上のヤンキーグループを追いかけ回して、その年上のヤンキーグループが逃げ回るほど喧嘩が強くて凶暴で、高校生なのに内緒で夜の店でバイトしていた、すごく背が高くてスラッとしたイケメンで、弱いものいじめは絶対にしないで庇うような、ものすごく女子にモテた男の子を好きだったヤンキー女の仕業だった。
私とその男の子が仲良かったのが気に入らなかったようだ。

校長室に呼ばれて反省文を書かされた。お昼に校長先生と出前を取って一緒に食べた。
そのヤンキー女も別室で反省文を書かされていた。

いつもカワサキのZⅡの750ccのバイクに乗って、レイバンのサングラスをかけて出勤してくる、イージーライダーとハードロックが大好きな、'70年代風の長髪の若い教師が、教師だと言うのに、
「ここだけの話だが、俺がお前でもそうする。陰湿で卑怯な奴は嫌いだし、許せん。」
と、私を庇って慰めた。

体罰や暴力教師なんて当たり前で珍しくもなんともない昭和の時代だったせいかもしれないが、変わった教師の多い学校だった。

その教師には担任どころか、全く授業も受け持たれた事も無かったのだが、よく私に近寄って来て、
「俺はお前みたいな昔気質の不良は嫌いじゃない。
筋が通ってないわけじゃないし、陰でコソコソやったり、弱いものいじめとかもしないからな。成績だって良い。お前は本当は頭のいい真っ直ぐな奴なんだ。」
などと言って来た。

私がバンドをやっていたのも気に入っていたようだ。文化祭などで演奏すると観に来ていた。

なぜか、夏休みの宿題で適当に作った俳句が、全国的な賞の高校生部門を取って表彰されて、有名な歌人の書いた俳句の短冊と毛筆の小筆を貰った時にも、その教師はとても喜んでくれた。

そのヤンキー女と、凶暴だけれど私には優しかった男の子のファンの女子達にはそれからも、
表向きは私に、
「ねえ、どうやって○○君と仲良くなったの〜?
羨ましい〜。」
などと言いながら、陰では、
「あの2人はセフレだ。そうでなければ○○君が、あんな遊び人のアバズレ(死語)を相手にするわけがない。」
という噂を立てられたりした。

その男の子はその時にも、
「あいつはそんな奴じゃねえ。変な噂を立てるとただじゃおかねえぞ。」
と言って私を庇ってくれた。
そして、変わらずに私と仲良くしてくれた。

その男の子の綺麗な彼女も、当時の私の彼氏も、私達がそんな関係じゃないのをわかっていたので、
全然大丈夫だった。実際、その男の子と私がそんな雰囲気になった事など一度もなかった。

それからはそんな噂を立てる人達もいなくなった。
ただ、私とその男の子が話していたり、一緒にお昼を食べたり一緒に学校から帰ったりする時に、納豆のように粘っこい、ジトーっとした嫌な感じの目で無言で見つめられたりしたけれど。

同じ年のヤンキーグループも、表向きは私に気を遣っていたが、年上の人達と車に乗ってディスコとかに行って夜遊びをしている私を陰では、
「年上の人達と一緒に遊んで可愛がられているからって、私達を見下してバカにしている。」
などと言っていた。
そのくせ、私と仲の良かったおっかない先輩から呼び出されたり、誰かと喧嘩になったりすると、私に助っ人を求めて来たりした。

そのヤンキーグループには、私の幼馴染の友達もいて、その子達は私を庇うのに苦労していたようだ。
その子達は今でも友達で、時々会う。

他にも、後に某○○舘大学や某武道系大学の武道系の部長をしたり、プロボクサーライセンスを取ったような、武闘系で保守的で巨大な男の子達がいて、その男子達は女らしくなく、やさぐれた女は大嫌いで、当然私の事も嫌っていた。

その人達は、女子から呼び捨てにされる事を絶対に許さず、私が呼び捨てで呼んだ時には、
「ゴラー!俺を呼び捨てで呼ぶ女は誰だあー!」
と巨大な壁に囲まれて、凄まれ、怒鳴られた。
それでも私は言い返して呼び捨てを止めなかったので、ますます嫌われた。

その武闘系の男子達と、私に優しかった凶暴でモテる男の子の事は、ヤンキーグループも君付けで呼んでいて、絶対に呼び捨てでは呼ばなかった。

その時も武闘系男子達とは仲が良かった、私に優しかった凶暴でモテる男の子が、私の話をいろいろと武闘系の男子達にして、そのおかげで武闘系の男子達とも仲良くなった。もう呼び捨てにしてもOKだった。

その男の子がいなかったら、私は武闘系男子達にもずっと嫌われたままだっただろう。

私があまりに学校をサボってばかりいるので、武闘系男子が、
「○○が心配しているから、あんまりサボってばかりいないで、もっと学校に出てこいよ。」
と私に言って来た事もあった。

私に優しかったその凶暴でモテる男の子と武闘系の男子達とは高校を卒業してからも、故郷を離れてからも、夏になると一緒に海に行ったり、引っ越しを手伝ってくれたり、飲みに行ったり、何人かで一緒に家に泊まったり、ご飯を作ってくれたりした。

それは、お互いが結婚するまで続いた。

最後に会ったのは、お盆休みに帰郷した時、武闘系男子の家で子供も連れて何人かで集まった時で、その時には鶏釜飯を作ってくれた。彼らは旦那ちゃんともその時に会った。

その後はお互いに会う事も連絡を取る事も無かった。

幼馴染とその男の子達と、'70sなバイカー教師の他にも、学校をサボりがちな私にテスト範囲を教えてくれたり、修学旅行やグループ活動の時にいつも私を誘ってくれた少数の優しい女子や、一緒にバンドをやっていた男子達、その後よく一緒にクラブに遊びに行ったモッズの男子がいた。

家庭の事情で一年生が終わる時に退学してしまったけれど、私に好きだと手紙を出して来て、ものすごくベタベタして来た可愛い女の子もいた。

荒んでいて嫌われ者だった私だが、その人達のおかげでなんとか卒業、進学出来たと思う。

数十年後の同窓会の時に、その凶暴でモテた人とモッズが私の両隣に座って、
その凶暴でモテた人から
「あの頃はお前が将来どうなるのか心配していたけれど、お互いに立派に更生して良かった。
あの頃お前が家の事とかで寂しかったの知ってたよ
。本当に心配していたけれど、あの時、結婚して幸せそうでそれで良かったと思った。」
と言われた。

心配してくれていたんだな。
全然母親の事なんて話した事なかったのに。

そういえば、あの恐ろしさ満点の母親がいるというのに、全然逆方向の隣町に住んでいたというのに、武闘系と一緒に家に何回も遊びに来てくれたな。
私の当時の彼氏にも優しかった。

私を嫌って嫌がらせしてくる人達からも、最初は私を嫌っていた武闘系巨大男子達からも私を守ってくれていたんだな。と思った。

はじめはお互いに良く思っていなかったのに、なぜ仲良くなったのかずっと謎だったけれど、
もしかしたら、家にも学校にも居場所がなくて、荒んでいて嫌われ者だった私を可哀想に思って、心配してくれていたのかもしれない。

今では真面目に自営業をして3人の子持ちオヤジになった、その凶暴でモテた男の子は、やっぱりスラッとしたイケオジになっていて、何人もの女子から携帯番号を渡されたりして、相変わらずモテモテだった。

私の隣にずーっとその人が座って3次会まで過ごしていたのを、
「今でも○○君と仲いいの?いいな〜。」
と言いながら、嫌な感じの横目でジトーっと見ていた女子達も、あの頃と同じメンバーだった。
ババアになってもあの頃と全然変わらねえな。

モッズと、私と、元バンドメンバーでその凶暴でモテた人を、宿泊先のホテルまで送って行ってから帰った。取り残されたファンの女子達は残念そうにしていた。

携帯番号もLINEもお互いに交換しなかったし、しようとも思わなかった。もしなにかあって連絡したければ共通の友達が両方の連絡先を知っているし。

今はそれぞれお互いに大切な家族がいて、その人達を大切にすればいい。

たとえもう会う機会が無かったとしても、元気でいてくれればそれでいい。

あの頃、私を守ってくれていた事に感謝して。

当時は子供達の数も多くて、クラス数も多くて、本当に100人に1人くらいの割合だったけれど、
嫌ってくる人が大勢いても、ほんの少数の、たった1人の味方がいれば、なんとか生きていけるという話。

ここでも、味方になってくれる人が1人でもいたら、きっと生きて行けるよ。

172712通目の宛名のないメール
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お返事がもらえると小瓶主さんはとてもうれしいと思います
すごくやさしい言葉をかけてあげてほしいです

お返事が届いています
アユム

うん……
防犯カメラに映ってるからねえ。
気をつけよう……

とりす
(小瓶主)

アユムさん、お返事ありがとうございます。

アユムさんも大勢でツルむのは苦手なタイプなんですね。
私も疲れるので苦手です。

たしかに真面目時代も母親や周囲の期待を裏切らないようにとか、周囲や結果を気にして頑張りすぎてつらかったですし、荒れ狂った不良少女時代にも別のつらさがありました。

その中間くらいのところが一番いいのかな…

今はゆる〜く生きたいです。

しかし、ローキックはヤバいです!笑

アユム

こちらこそだよ。

ローキック……
わ、私がやってるローキックは
ふざけてだから、本気じゃないからね!!
たま~にしかやらないし!!

大勢でつるむのは私も苦手だねえ……
ちょっと嫌なことがあったからさ。
軽蔑していた時期もあったねえ。

まあ、その嫌なことがあったからこそ
今があるんだけどねえ。

真面目はしんどいよ?
何かとあてにされるしさあ。
それにつまらない人生になるような
気がするんだよねえ。
誰かにとって都合のいい存在……
いいすぎかな?

とりす
(小瓶主)

アユムさん、お返事ありがとうございます。

うーん、普通の人達がドン引きして嫌うのも無理はないくらい、当時は本当に荒れていましたね。

中学生の後半くらいまでは、よく学級委員長をしたり、いろいろと表彰される事も多いような、わりと活発ではあったけれど、真面目で勉強も出来る優等生タイプだったのですが…

もし、あのまま真面目にやってたら、人生違ってたのかな?と思う事もありますが、精神的なダメージはもっとずっと酷くなったかもしれませんね。

母親の機嫌を損ねないためだけにずっと真面目にそうやっていたので、どこかでプツンと切れてしまって、その反動でしょうね。

将来まで勝手に決められていたので、もう私の事はあきらめて欲しいと思っていました。
訳の分からない事で殴られるのも、キレられるのももう嫌だったし。
ただ母親から逃れたかった。

心の中に悲しさや寂しさと共にすごく怒りがありました。

もしかしたら、暴力を振るわれて来た子は暴力を振るうようになるというアレかもしれません。
弱いものいじめや、普通の子達に手を出したりとかは絶対にありませんでしたが。

普通の家庭の子にそんな気持ちがわかるわけなんてないと思って、自分から近寄ろうともしませんでした。

その男の子とは、凶暴で年上の人達にも歯向かって行くし、寂しい気持ちを抱えて、高校生のくせして半分夜の世界に足を突っ込んでいた、ちょっと似たもの同士だったかもしれません。

その男の子も、歳の離れたお兄さんがもう結婚していて家業を継いでいて、お義姉さんにすごく気を遣っていて、家の中に居場所がないような感じでした。

やはり、特定の仲の良い人達はいても、大勢でツルむ事は好まず、単独行動が多かった。

その男の子も故郷を出てからお盆やお正月に里帰りしても、いつも実家には泊まらずに、友達の家やホテルに泊まっていましたから。

どこか似たもの同士、そういう荒れた寂しい心を当時一番よくわかってくれていたのかもしれません。

最初はやっぱり女のくせに生意気だ。と言われ、あんまり仲が良くなかったのですが。

というより、朝礼の時にお互いの脛にローキックをかまし合うという事もあったくらい、お互いに好きじゃなかった。

本当になぜ仲良くなったのか謎ですが、やっぱり似たもの同士だったのかな…

うん、やっぱりその男の子がいてくれて、すごく救われました。
敵を作りやすい私をすごく守ってくれていたんだな。と思います。

アユムさん、みんながドン引きするような、昭和の元不良少女にそんな風におっしゃっていただけて、本当にありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。



アユム

他の小瓶でヤンチャだったのは
薄々わかっていたが
そこまでだったとは……

なんだろう
私の理想の姿だったりするのだが……

私とほぼ
真逆の人生だからなのだろうかねえ。

何にしろ、あなたが学生の頃に
そんな素敵な味方が居てくれて
よかったねえ。

味方か……
私がいつまで
ここに居られるかはわからないが
あなたが私を嫌うまでは
微力だろうけど味方になれるよ。
よかったらだけどね。

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