親戚から突然の訃報が入った
小さい頃お世話になったおばちゃんだった。
兄妹を代表して自分が参列することになり、3人分の香典を預かった。
自分は身銭を切って出したけど、弟と妹は代わりに母親が払った。
母は「3人とも貯金に余裕ないんだし無理して出さなくていい」と言うが、20何歳にもなって、お世話になった親戚の葬式に親からもらったお金で参列なんて出来るわけがない、そんなことしたら罪悪感で死にたくなる。
……とはいえ懐事情がかなり厳しいことにも変わりない、なけなしのお金を詰めながら
「あそこで浮かせた○○円も、あれを割引で買って浮いた○○円も、これでみんな無かったことになっちゃうなぁ……」
という記憶が走馬灯のように流れてきて泣けてきた。
この先どこをどう切り詰めてこの分を補おう……いや、補っても補っても親戚になんかある度に持ってかれて意味ないかな……。
ごめんねおばちゃん、僕はおばちゃんが亡くなったにも関わらず、悲しみより自分のお金ばかり気にしてしまう、最低な甥です……。
もうあの世に行った知り合いも大分増えてきたし、自分もそっちに行きたい……。