『部屋案内の前に俺が勝手に決めた二人組を発表するぞ』
俺がそう言うと少年達は心做しかソワソワしたように見えた
学生(大体女子学生)が旅行とか行く時に一緒の班になれるかなソワソワってやつ。
いや、お前等女子かよ。
『ゴホン。じゃあ一組目』
ゴクッと誰かが喉を鳴らし固唾を呑んだ。
『カルマとメシア』
カルマ&メシア「は、はい!」
『お前等二人の部屋は俺の隣の一室だ』
そう言って二人の部屋の扉を開けてやる。
しかし、頑なに部屋へ踏み入れようとはしない。
部屋がお気に召さなかったのか?
少し汚かったか?これでも一週間に一回のペースで掃除しているんだがな、、、
カルマとメシアを見ると二人もこちらを見つめていた。
嗚呼、そういうことか。
『お前等二人、部屋に入れ』
カルマ&メシア「ホッ、、、はい!」
カルマとメシアは気付いてくれたという安堵の溜息をついた。
正解だったみたいだな。良かった。
そこから2人を部屋に入れて部屋の紹介を始める。
『寝る時は1つのベッドを2人で使ってくれ。机なども置いてあるから好きに使ってくれて構わない』
そう言うと2人はコクッと頷いた。おいおい、可愛すぎるだろ。
『んんっ。では他の部屋も紹介するから2人も着いてきてくれ』
カルマ&メシア「はい」
二人の返事で俺の心は和んだ。
このときだけは平和だと思えた。
この後起こることも知らずに。
次回は○○○が大問題を起こす?!
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