注意。
かなり長文です。
お盆に実家に帰った時のこと。
息子と街へ行く電車に乗っていた。
車社会の中に住んでいるから、電車に乗るのが楽しくて、地下駅でも座って靴を脱いで、窓の外を見てはしゃぐ息子。
あーあー
田舎もん丸出しやなぁ~
と心の中で笑っていた。
ふと、少し離れたところに座る女性の視線に気がついた。
ほんの少し微笑んで、私達を見る目。
記憶の中にいる、誰かに似ていた。
阪神淡路大震災で失って、少しずつ戻ってきた記憶を探る。
学生の時のことなんて、やーなことばっかだったから、忘れた方がええと思ったのか、なかなかビンゴ!せず…
齢を重ねて。
メイクばっちりだから、なかなか分からず…
何か言いたげな表情のまま、女性は北へ向かう電車に乗り換えるためにか、降りていった。
あ!
多分、Rだ。
そう気がついた。
Rは角地をはさんで隣に住んでいた、親友。
…と思っていたけど、時を重ねると違う気がした。
両親が先生で、いつも、
「ママがこう言うの」
と話していて、私がちょっと素行が悪かったり、身なりがだらしなかったり、変わった発想をする子と友達になると、
「あの子と付き合っちゃ駄目だって、ママが言っていたよ」
と友達の縁を切らせる。
皆、見かけによらず、いい人で、楽しかったのに。
忘れもしない、小学校の頃。
土曜が半日だったから、
「ご飯食べたら、遊びに来て」
とRが言ったから、遊びにいった。
出てきたお母さんは、戸惑い気味に私を迎えて、Rを呼んだ、
Rは、
『えーっ!?来たの!?』
と言う感じで私を迎えた。
二階のRの部屋に入って遊ぼうとしたら、何を言っても遊ぼうとしない。
何か変だなぁ…と思っていたら、
「お兄ちゃん来たよ!」
とRのお母さんの声が階段の下から聞こえた。
その途端、
「やったぁ~!」
と喜びの声。
どうやら親戚のお兄ちゃんが来る日だったらしい。
そして、私の顔を見て、
「帰って」
は?
「お兄ちゃん来たの。だから帰って」
何の説明もない。
いきなり、
「帰って」
それにブチキレた私は抵抗した。
「じゃあさ、これあげるから」
そうして色んなものを差し出してくる。
意地でも抵抗した。
何なのか、説明してよ。
いきなり「帰って」は無いでしょ?
怒りが言葉に出来ない。
なかなか私が帰らないし、Rも降りてこないから、Rのお母さんがやってきた。
「御免ね。今日、親戚のおじちゃんやお兄ちゃんが来てるの。帰ってくれるかな?」
じゃあさ、先にさ、そう言ってくれたら、私も家に上がらず帰るでしょ?
そう言いたいのをこらえて、
「さよなら」
って帰った。
「また遊ぼうね」
と言うお母さんの声を背中で聞きながら…
月曜日学校に行ったら、私がお客さんが来ているのにもかかわらず、帰ろうとしなかった、と噂が流れていた。
何ゆーてんねん!
お客さんが来るのを教えてくれず、追い返そうとしたくせに!
そう言いたかったけど、言えなかった。
だってRは先生の子供。
信頼されているし、皆に人気があった。
私は…
人気がない。
どっちを信用するかなんて、言わずとも分かっていた。
Rはいつもお母さんに髪の毛を切ってもらっていた。
ワカメちゃんみたいな、ヘルメットみたいな髪型。
「髪、伸ばさないの?」
って聞いたら、
「これでいいの。ママが切ってくれるんだもん」
何かと言えば、ママが、ママが、だった。
高校に入り、また友達のことで口を出してきた。
あの子じゃなく、私の友達と付き合えば?
と。
Rが勧めた友達は、人気があり、明るい人だったけど、気に入らない人はとことんいじめる。
それも影で。
だから、黙って拒否したら…疎遠になった。
高校卒業後、Rは地元の大学に進み、私は京都の専門学校に通うようになった。
Rと会うことが皆無になり、ある日。
家の近所を歩いていると、RとRのおばあちゃんが歩いていた。
Rは、髪を伸ばし、きれいにメイクしていた。
ええっ!?
と思ったのが顔に出たのか、Rは静かに笑った。
そのまますれ違った。
それから。
Rは大学卒業後、結婚したらしい。
ママが、ママが、って言っていたのに、実家にほとんど帰ってないらしい。
Rのお母さんも、
「勝手にしてるみたい」
と笑って、どこに住んでいるのか、何をしているのか、あまり話さない、とうちの母から聞いた。
電車から降りていったRを思い浮かべながら、
ママの呪縛が取れたんだね。
私?
今さぁ…
遠く離れた町に住んでいるよ。
子供は、これと…上に娘がいるよ。
なーんて話したかった。
もうすれ違わないだろう、人生。
お互い幸せそうで、良かった。
長々とお付き合い、有難うございました。
名前のない小瓶
20825通目の宛名のないメール
小瓶を446人が拾った
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お返事3通
お返事が届いています
おお、まるでドラマの一回目のような小瓶。
この先は、もうないのかな。
この先は、主さんの心の中で静かに終わっていくのかな。
素敵なお話ですね!
ありがとうございました(^-^)
投稿者さんからお返事きたよ
小瓶主です。
お返事有難うございます。
多分、もうすれ違うことがないような気がします。
近くに住んでいたけど、一度も同じクラスになったことがないから、同窓会で会うことはないし、学校の創立〇周年ってのは数年前にやったばかりだし、もしRが親と仲が悪くて…と言う状況ならば、そういう行事に出てこないような気がします。
私も実家から遠く離れた町に住んでいるから、なかなかそういう行事に参加できないし…
とりあえず元気そうで、幸せそうで、良かったな~、って感じです。
なんだかんだ言って、彼女もストレス溜まっていたと思います。
友達と昼休みに適当な番号に学校の公衆電話(職員室の横)からイタズラ電話して、電話クイズします!正解したらプレゼントがもらえます!なんてやって、スリル味わっていたし。
両親と同じように先生になる!って目指していて、いい高校に入って、いい大学に入って…って親に言われていたけど、高校は目指していたところからランクが二つ下がり、大学も私立女子大(とは言っても、いい大学だったような…)だったし、結局先生にならずに地元企業に就職したし。
えーっ!?って思ったけど、これで良かったんだなぁ~と思います。
このままフェイドアウトかな…
長々と失礼いたしました。
以下はまだお返事がない小瓶です。お返事をしてあげると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
失敗した。いや、今回に関しては私のせいじゃない。そういう運命だったから変えられなかった。クラス替え。いつものクラス替えならこんなに落ち込むことない。
彼氏が欲しいです。ゲイです。同性が好きです。
部活動について。私は、運動部に所属していて、クラスや学年で友達がまあまあいる学生です。私は部活動で仲間外れにされています。
頑張っている自分が嫌い。といいつつ頑張ってることなんてないに等しいけど。上(天才)ばっかり見過ぎて、あの人は同じ期間であんなにできてるんだなって思って
疲れる。人を平等に愛せない。嫉妬してしまう、自分の中の気に入らないものがあったら、いじわるしなくても、顔に出てしまう
今笑えてる理由。3年前から地獄が始まった。父が家の敷地内で首を吊っていた。そこから本当の地獄が始まった
周囲は優しく接してくれる中、私の心は何も変われないままなんだ。
好きでした
人がしんどい。人として生きることがしんどい。お金を稼がなくては幸せになれない。でも働けなかったら人としてスタート地点にすら立てていない
最近の溜め込んだこと全部書く
君と出会ってから「短編小説」(私が今まで思っていたこと)
体調が良いときに、何でもできるような気がして後先考えず予定をいれてしまい、結局落ち込んで何もできなくなってしまう...
親を頼れない 自傷表現あり
勇気を出したのに
私のこと忘れたかな。嫌ってもいいよ。あなたがいてくれた時間が愛し過ぎて、私はとても幸せだった。