初めて話しかけてくれたのはあなたの方だったね。
最初は雑談なんて全然で、「ここ解けた?教えて」とか「休んだ分のノート写真撮らせて」みたいな感じで、それが済んだらあの笑顔で「ありがとう！」って言って席に戻って行って。
周りに仲良さげな子とか、同じ部活の子とか､いないわけじゃなかったのに、どうして一人でいることが多い私のところに来るのかわからなかった。少しも嫌じゃなかったけど。むしろ頼られて嬉しかった。
そんなのが2ヶ月くらい続いて、初めてあなたが私の席に来て雑談しにきたときは、とても驚いた。
すごく嬉しかった。小中で友達付き合いに疲れて、高校に入って人との関わりを避けがちだった私が、誰かに対して「もっと仲良くなりたい」と思えたのはいつぶりだったのだろう。あのとき、急に世界がキラキラして見えた。
それから会ったら必ず挨拶して､休み時間にときどき雑談するようになって、行事も一緒にできた。
この頃から私はあなたのことを好きだった。優しくて､努力家で、だけど苦労を見せることなく､いつも屈託のない笑顔でいて､みんなを笑わせてくれるあなたを人として尊敬してるし、大好きになった。応援したくなった。
完全なくじ引きで、近くの席になれたのは奇跡だった。
あなたとの雑談は本当に楽しくて、幸せな気持ちになる。面白いこと､たくさん言ってくれて、私はいつも笑わせてもらってる。
あなたに名前を呼ばれるとたまらなく嬉しい。2人きりで廊下を歩いたとき、この時間がずっと続けばいいのにって願ってしまった。あなたとたくさんお喋りできて嬉しい。あなたの笑顔をずっと見ていたい。
好きになっちゃいけなかったよね、ごめんね。あなたは友達として私を見てくれてるんだよね、それだけで幸せだよ。ありがとう。
だけどときどき辛くなる。友情と別に恋愛感情があるから、あなたの一挙一動に一喜一憂して､嫉妬する時もある。このことを知られたら、離れて行ってしまうのかなとか､考えてしまう。
同じ気持ちでいられなくてごめん。あなたの1番になりたいとか､もっとそばにいたいとか、自己中な気持ちがあるけど、それは閉まっておかないとだよね。同性だけど好き。いつも幸せにしてくれて本当にありがとう。
好きだから幸せになってほしい。大切にしたい。だけど、私がそばにいるのがあの子にとってどうなのかわからない。私はあの子を幸せにできてるかな。助けてあげられてるかな。
嫌じゃなかったら、友達としてで充分だからこれからも仲良くしていい?近くにいていい?
大切な友達であり､大好きだと思えるあなたに会えて、仲良くなれて、苦しいこともあるけどやっぱり私は幸せだ。
ありがとう。
