禁断の恋、なんて大層なものじゃなくて、私のただの片思い。
中二の時にいやいや入った塾で、同じ時期に入ってきた塾の先生。
最初は話すこともなかったけど、友達の影響でよく話すようになった。
高一で初めて担当されて、沢山お話して、どんどん好きになってしまった。
きっと彼は、先生として、仕事として私に優しくしてくれているだけ。それでも、不安な時に手を触ると本当はいけないはずなのに、私よりも大きくて暖かい手で握ってくれたり、テスト前にお給料が出ないのに交通費をかけてわざわざ教えに来てくれたり。
頭が良くて、優しくて。私みたいな馬鹿に向き合ってくれる優しくて大好きな先生。
彼はすぐに自分のことを卑下するけど、そんなことないよって言うと嬉しそうな顔をする彼が大好きだった。
彼女いたことないとか言ってるけど、こんなに魅力的な人にいたことないわけが無い。こんなに好きになった人今までいなかったのに、なんで先生なんだろう。
もう少し私が早く産まれていれば。もっと出会い方が違っていれば。私がもっと魅力的なかわい女の子だったら。
考えても無駄なことくらいわかってるけど。
今年、社会人になる彼は塾の先生を辞めてしまう。学生の私は粘ってインスタのアカウントは教えてもらったけれど、鍵垢に通してくれるわけがない。
きっとやめたら最後。少し会わなかったらすぐに忘れられる。彼からしたら私はただの一生徒。すぐに忘れられる存在。
告白する勇気なんてないし、したところで彼に迷惑なだけだから。そもそもこの感情は抱いてはいけないものだから。早く捨てないといけない。
でも
どんなに貴方が周りから否定されても、貴方が自分のことを卑下しても、
私は貴方が優しくて暖かい人だと知っています。どうか、自信を持って強く生きて欲しいです。
私は貴方が夢に出てくる程度には好きでした。
嘘。本当は、会えなくなるのが辛くて、しんどくて、でもどうしようもなくて泣いてしまうくらい大好きです。本当に、どうしようもなく、好きで、大好きで、こんなにも醜い感情を持ってしまった自分が憎くて、気持ち悪くて、彼に申し訳ないです。ごめんなさい。
ここで言っても、彼はきっと死ぬまで見ないだろうけれど。
3年間、馬鹿な私のわがままや勉強に付き合ってくれて、本当にありがとうございました。社会人になってからも、どうか頑張ってください。
大好きでした。