会社で採用活動をしていると、申し訳ないながら落選にさせて頂く学生さんがいます。
それで、たまに「どうして落ちたのか、理由が知りたい」て問い合わせが来るんですね。
この問い合わせには2種類あって、「もう何社も落とされていて、切羽詰まっている。自分の言動の全部に自信がない。何でもいいからアドバイスが欲しい」ていう必死タイプと、「自分には特にミスは無かったはずなのに、何で×なのか」ていう不満タイプがあります。
必死タイプは、面接した社員が直接お話しすると、納得します。
不満タイプも大半はそうです。が、たまにいる「面接官が若い社員だった。本当にわかっているのか?」という人はなかなか引き下がりません。
これはね、もう一発アウトです。
「若い社員だったのが引っ掛かる」ということは、若い人をナメてるってことなんです。それが面接でしっかり出ているんです。
人を判断する要素に、年齢を絡めてしまっている人は駄目なんです。顧客や取引先の社員が若い人だった場合、雑に対応してしまう危険性があるから。
商品やシステムを扱う以上、どんな相手にもきちんと礼を尽くせる人じゃないと、安心して仕事を任せられません。
この「若い社員」と言ってくるのは、学生さん本人じゃなくて、学生さんの親御さんの場合もあります。
「息子が、『面接したのが若い女だった』って言ってるんだけど!?」なんて父親が凄んでくる電話がかかって来ると、「親がこんな意識なら、あの学生さんはこの先もうまくいかないだろうに」と思います。
若い社員を採用試験に入れている場合、「学生さんが緊張し過ぎないように」て配慮もありますが、「大人同士としてきちんと線引き出来るか。馴れ馴れしく友達のように接しないか」て所も見られている場合があるので、どうか気を付けて下さい。
また、落とされた理由に思う所があるなら、聞いてもいいと思います。うちの会社は問い合わせがあれば答えますし、その後に「他の会社で内定が決まりました」とわざわざ連絡して頂けたりすると喜びます。もちろんお答えできないという会社もあるかもしれませんが、それならそれでいいし。
選び選ばれるという意味では会社と学生さんは対等ですし、今後の就活の為に使えるものは何でも使っとけと思います。
165631通目の宛名のないメール
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お返事が届いています
小瓶主さん、こんにちは。必死タイプの方の不採用理由について教えてくださって、ありがとうございました。そういうことがあるのかと驚き、とても勉強になりました。小瓶主さんに教えていただいたことを念頭におき、就活の際に付け焼き刃の対応にならぬよう、日頃から自分を磨いていきたいと思います。ありがとうございました。
小瓶主です。
拾って下さった方々、ありがとうございます。
ご質問頂いたことがあったので、わかる範囲でお答えしたいと思います。
会社や業界によって違うと思うので、あくまで参考までに。
●「どうやって育ててもらったら~」の方。
言葉よりも、行動で見せてもらったことの方が多いように思います。
実は私は転職組で、最初新卒で入ったのはブラック会社でした。仕事をたくさん受注して売上は高かったけど、中は本当にぐちゃぐちゃな会社でした。
そんな中で、何とか改善した作業について「これ、よくなったね」て電話してきてくれたのが、今の会社の人でした。うちの会社は誰も誉めない評価もしなかったことを、他社の人がわざわざ。その後、その会社で中途社員を採るという情報を聞いて乗り替えてきました。その時も、電話してきてくれた人は私の名前を覚えていました。「今度、あの時の人が入るんだって」て周りに話していてくれました。
そういうことが出来る人が少なからずいるので、仕事ぶりを見るだけでも、良い影響をもらっていると思います。
嫌だな、合わないなって人もいますよ!!そこはお互い人間だし、誰とでも100%仲良くいられるわけではないんだけれども。
基本的には恵まれていると思います。
●「必死タイプはどういう理由で不採用になったのか?」の方。
色々あると思うのですが、ぱっと思い当たる理由として多いのは「履歴書やESが、本人の意識とは違う」というものです。
書類ではAという意見が書かれているのに、お話していると「それって、AというよりもBなんでは?」という矛盾、ズレが出てくる。
こういう学生さんは、自分の意見でなく、会社ウケするように書いているように感じます。
家事をしない人が、好きな人の前でだけ「家で自炊しています」て言うような感じ。実際に自炊している人と話すと「あ、この人本当はやってないな」てバレちゃうでしょう。そんな感じです。
これは、いわば嘘をついているような感じですが、そこまで悪いこととは私は思わないです。誰だって面接官に良いと思って欲しい。別の会社で落ちて焦っているなら尚更。よくよくよくわかります。
ただ、会社ウケする意見で勝負すると決めたなら、とことん調べ、とことん確認して、完全に自分の意見にする、ブレがないようにしておくのが大事だと思います。浅いとか適当とか、悪印象を与えてしまうリスクがあります。
その準備が難しいのもわかるんですけどね…他にも受けている会社あるし、大学も試験や卒論があるし、大変ですよね。
後は、話があまりに噛み合わないことでしょうか。
学生さんはみんなすごく緊張していています。それでぎこちなくなるのは何も問題ないのですが、緊張のあまりこちらの話が耳に入らず、質問にそぐわない返答をしていることがままあります。
「今日、面接中に何を話したか、全然覚えていない…」という場合はこうなっているかもしれない。気を付けた方がいいと思います。聞こえなかったら、聞き返してもいいんです。
お2人とも、うまくお返事になっているでしょうか。
ありがとうございました。
小瓶主さん、こんにちは。なかなか聞けないお話で、なるほどなるほどと頷きながら読ませてもらいました。
差し支えなければ教えていただきたいのですが、「必死タイプ」の方は、どういった理由で不採用の場合が多かったのでしょうか?
数年後に控えている自分の就活のために知りたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
なるほど
面接では事細かに言動をチェックされているんですね
全ての人、物に礼儀を尽くせるよう
私も気をつけたいと思います
採用者と応募者が対等なんて、なかなか言えませんよ。この会社に勤めたいし、この会社の商品を買いたい。とても温かい気持ちになりました。あなたとあなたの会社を応援します。採用担当の方がこんな考えで採用してるのだから、受かった方は優秀に違いないですね。他で受かった方が連絡してくるなんて、いい関係ですね。
むしろ採用担当の小瓶主さんは、どうやって育ててもらったら、そんな考え方になるのですか?
勉強になります。
ついつい若い=経験不足だと
頭の中ですぐに繋げてしまいがちでした。
目の前の人に対して礼儀を怠らない
大事な事ですね。
小瓶主さんの他の小瓶
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生まれた場所に馴染めない辛さ。今の時期、就活中の学生さんとお話しする機会が多いんですけど、「実家、地元に近い所で働きたい」ていう人が結構少ないのですよ
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以下はまだお返事がない小瓶です。お返事をしてあげると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
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理科でついにいい成績もぎ取ったぞ!!!!!!!
人間扱いされたことがない
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