重度の知的障害がある兄を持つ者です。
子供の頃はよくパニックになり、大声で叫んで色んな物を投げたり、私も叩かれたり突き飛ばされたりなどありました。
母はなるべく言葉で説得し、難しい場合は自分の部屋に行ってもらって出てこないよう簡易的な鍵をして自衛し、仕事から帰ってきた父が部屋に入り、説得するような方法をとっていました。(当時は私も小さかったため、お互いを守るための一時的措置なので落ち着ければすぐ鍵は外してました)
私も中学くらいから兄に対抗できるようになって、母と一緒に対応し、母を守るために間に入れるようになりましたが、普段の静かな兄と別人のような顔は今もよく覚えています。
なぜ兄はこんな事をするのかと思ったこともあります。
ですか、暴れる中にも兄が自身の癇癪を必死に抑えようとしているのも伝わっていました。
本人もどうにかしたいと苦しんでいるのだと知っていたから兄の事は恨んでもいませんし、大事な家族の一人です。
現在は大人になり薬も処方してもらい、障害者支援施設で働きながら暮らしています。施設の相談員さんや、病院の先生など色んな人の助けを借りて色んな方法を試し、上手く行かなかったらそのたびにまた周りと協力して、癇癪が全くないわけではありませんが殆どなくなり、今の穏やかな生活に落ち着きました。
主さんの息子さんと我が家とでは特性や苦労する部分は違うかもしれませんが、相談できる場所、協力してくれる人は必ずいます。両親は頼れる所は遠慮なく全部を駆使して兄を育てていました。
主さんが一人で抱え込んでしまっているかもしれないと思い、少しでも参考になれればと手紙を書きました。
息子さんにも、力を振るわなくていい生活がきっと来ると思います。