今の私は病気で出来る事が少ないけれど、自分の事をクズになったとは全く思わない。
出来る事を出来る時にやればそれでいいからだ。
もう少しやりたい事が出来るようになるといいなとは思うけれど。
そんなに自分を責めてもいないし、死にたい気持ちや、不安感でどうしようもないという事も最近は無くなって来た。
同じように、今まで頑張って来たけれど、今までのように頑張れなくなった人達の事もクズになったとか、ダメになったとかは全く思わない。
人間誰でも頑張っても上手く行かない時もあるし、
頑張りたくても頑張れない時だってある。
脚を骨折している人に頑張って100m全力疾走して15秒台を出せと言ったって無理難題なのと同じだ。
それを出来ないからと言って、クズだとかダメだとか責める人の方の頭の方がどうかしていると誰だって思うだろう。
まともな人間なら、骨折部分がちゃんとくっついて治って、それからリハビリして、リハビリも終わってから少しずつ無理しない程度から走るようにすればいいと思うだろう。
もし骨折以前のような記録が出せなくても、仕方がないと思うだろう。
私の病気は心因性の部分はわりと少なくて、ウイルス性の病気の後遺症と、ある器官の機能の問題だが、心因性の病気の人でも、その他の病気の人でもそれは同じだ。
無理したら治りが悪くなる。病院に行って無理しないで出来る事だけして、少しずつ良くなって行くのを待つしかない。
私の場合はもう還暦も近くなって来ているという年齢的なものもあるので、病気じゃなくても若い頃と同じようには行かないという所もあるだろう。
年齢を重ねると、若い頃には出来ていた事が出来なくなって行くという寂しさや、それをあきらめなければならない寂寥感のような気持ちとも付き合わなければならない。
でも、高齢になって今まで出来ていた事が出来なくなった人達の事もクズだとか、ダメだとかは全然思わないな。
人間誰だって多少の差はあっても必ずそうなる。
誰だっていつまでも若い頃と同じようには行かないのだ。
誰だって病気や怪我をすれば、元気な頃と同じようには行かないのだ。
自分だけが特別という事はない。
ただ、そういう自分とどうやって折り合いをつけるかの問題なんだろう。
卑下する必要はない。