そうだよ。
あなたを救いたいのは、自分が救われたいからだよ。
君もそうでしょう？
だってあなたが救われればめっちゃ嬉しいもの。
君は違うかな？私も違うかも。
全てを救いたい代わりに、誰かひとりを救いたい。
大体嘘だ。できっこないから。
口で言うのは簡単で、行動の伴わない言葉を紡ぎ、わたしは誰かを見殺しにする。
救われる必要のないわたしは、期待しない。
止める声を聞いてくれること。
そして立ち止まってくれること。
貴方の手を掴めない時点で私の負け。
最初から始まってもいなければ、最期まで終わることもない。
君が生きているところを僕は見ていないし、
君が死ぬところを僕が見ることもないだろう。
それこそ前の小瓶に書いたシュレディンガーの猫のよう。思えばもはや野良猫なんかもそうじゃないのか。
広く捉えすぎか。
「生きていてほしい」「死んでほしくない」
滅ぶまで永遠と、願いや不安が世界に充満する。
「生きていてくれてよかった」
「死なないでいてくれてありがとう」
滅ぶまで永遠と、感謝や安堵が世界に充満する。
……面倒だ。
だからお返事じゃなくて自分の小瓶。
俺はめんどくさい彼女(自分)のことで精一杯で、他人の生命活動にも自死活動にも付き合うつもりはない。
ただ言いたいことはいっぱいある。
キミたちにはとっても優しい部分があって、まったく優しくない部分があることとかね。
まあ、こういう、価値観の違いで容易く変わる部分の話をしてもつまらないか。
あーあ、今日もヒトだし、地球だし、日本だし、家だし……だからといって飛び出さないし、死にたいまま。あっちの方は争いあって人が死に、こっちの方は争わないまま人が死ぬ。遠くで誰かが生まれ、近くでも誰かが生まれてる。
今日の天気も一部笑顔で、一部涙か……
