視線が怖い。
昔から楽器を習っていた。
母は練習中にミスばかりしていると不機嫌そうにした。その時に向けられる視線が苦手で練習をするのが億劫になった。
中学の時、友達が私を好きらしいという噂が流れて2年間、好奇の視線を向けられた。
嬉しいなんて1度も感じなかった。ただ怖かった。いつも監視されているようで教室にいるのが苦痛だった。
親との話し合いが苦手だった。
私がちゃんと話せるまで視線を逸らしてくれなかった。やりたい事なんて無いのに、答えなんてわからないのに、なんて言えなくて泣き出してしまう事が何度もあった。親は私を逃げている狡いやつだと言っていた。
今もずっと怖い。
誰かに見られているような気がして変に意識してしまう。そんな自分が私は嫌いだ。