ある意見がある。
その意見は君の気に食わない、真反対の意見である。君にとって目の上のたんこぶだ。
そういう時、簡単かつ効果的な呪詛がある。
「〇〇な立場の人に配慮が足りていないですよ」
「貴方と違う意見の人のことを考えていますか?」
「貴方はそう思うんだろうけど、世間ではこうだよ」
「貴方は差別主義者ですよ」
これを皆の目前で言えば、たちまち相手は無配慮で極端な意見を持ち、非常識な差別主義者という事になり、彼彼女の意見は全く信頼されず力を持たなくなるであろう。
しかし、そんな姑息な手段が通じない人間もいる事をゆめゆめ忘れないように。
君の発言が大義の無い呪詛かどうかは、側から見ていれば分かるものだよ。