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小説「それでも君は、救えなかった ②」 (①はさすがに長すぎたな…反省……)
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それでも君は、救えなかった
その日の放課後。私は真実を知るべく、那央ちゃんの家に行った。迷惑かもしれないけど、それでも私は彼女について何も知らない状態でいるべきじゃないと思ったのだ。
那央ちゃんの家なら、彼女が短い人生の大半を過ごしたそこなら、何か手がかりがあると信じて、私は脆弱な記憶を頼りに那央ちゃんの家に来た。
小学生の頃に何度か遊びに行ったことを、那央ちゃんのお母さんは覚えてくださっていたらしい。
「ああ、花奏(かなで)ちゃん」
静かな微笑と共に迎え入れてくださった。ちなみに、花奏とは私の下の名前だ。
「お線香を供えたくて。えっと、突然お邪魔して申し訳ないんですけど」
「いいのよ、そんな。いらっしゃい」
靴を揃えて上がらせてもらうと、那央ちゃんのお母さん───真央(まお)さんに連れ立ってリビングにやって来た。どことなく沈んだ空気の家は、驚いたことに生活感が全くない。
「那央、花奏ちゃんよ。……どうぞ」
リビングと隣接するキッチンの前に、真央さんが語りかけたその仏壇はあった。嫌でも、那央ちゃんの顔写真が視界に入る。
胸がキュッと痛くなった。
「失礼します」
目を伏せて一礼して、仏壇前の座布団に座る。一連の作法は守り、はじに置かれていた線香を手に取って、火をつけてからそっと香炉に立てた。おりんを鳴らした後は、また仏壇に一礼して座布団から降りる。
「あの、これ」
親に預かった香典、そして那央ちゃんが好きだったリーフパイを供物として真央さんに差し出した。ありがとう、と受け取ってもらえた。
「えっと、この度はお悔やみ申し上げます」
緊張で体がガチガチだけれど、言わなければいけないと言い聞かされたのでそう伝える。真央さんは深い一礼を返してくださった。
「花奏ちゃんは、今年は那央と同じクラスじゃなかったのよね?」
「あ、はい。そうです」
「やっぱり。最近、話を聞いていなかったものだから」
会話しながら、私は真央さんの様子を伺う。記憶の中の真央さんより、随分やつれていた。当たり前だ、娘が亡くなったのだから。目元のクマは濃くて、どことなく痩せ細った気もする。
……なんて、じろじろと見るのは失礼か。思い直して、観察するのはやめた。
「不謹慎に思われるかもしれないんですけど」
でも、観察するよりももっと失礼なことが口から飛び出していた。
「那央ちゃん、誰かを憎んでいたりなんて、そんなことは言ってませんでしたよね?」
真央さんの眉が跳ね上がった。心当たりがあるのかないのか、見分けができない。
「花奏ちゃんも、そんなこと言うのね」
嘆息混じった言葉を聞けば、私は焦らずにはいられなかった。
「す、すみません! でも、やっぱりどうしても気になってしまって。事実を、知りたくなっちゃって」
今の真央さんは、“憎んでいた”という言葉は、そのまま“いじめていた”という言葉に置き換えることができるのだろう。憎むという行為は、普通いじめに結びつかないかもしれないけれど。
確かに、那央ちゃんが亡くなって一番悲しんでいるであろう人にこんなことを訊くのは、本当に最低だと我ながら思った。
「事実、ね。私も分からないのよ、あの子が入夏さん家の娘さんをいじめていたかどうかなんて。そもそも、あの子がいじめられているものと思っていた矢先だったから」
「……え」
那央ちゃんがいじめられているものと思っていた?
読んでくださった方、ありがとうございました。今回は、ここまでにさせていただきます! 前回が長すぎたんですよね、反省しています、、
感想や評価をくださると励みになるので、是非お時間ある方はお願いします。それではまた!
はるか@いれりす
157407通目の宛名のないメール
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はるか@いれりす
(小瓶主)
感想ありがとうございます!
考察してくださってるなんて、本当に光栄です……汗
頑張ります!!
Rabbit
前回よりも文章が少なくなって
読みやすくなっています!
読者としても嬉しい限りです。
真央さんの言動が気になりますね…
お子様が亡くなられたので、
気持ちがやつれるのは
お察ししますが、、、
那央がいじめられていると思っていた
私の考察と狂ってくるっ!
面白いっ!
大変だとは思いますが、
頑張って下さいっ!
はるか@いれりす
(小瓶主)
読んでいただいて、本当にありがとうございます! 面白いなんて恐縮ですが頑張りたいと思います…。
私も華澄さんの小説、楽しみにしていますね!!
華澄
前回よりも内容がスッキリしてて見やすい!
私のはもっと長いからそのへん見習わないと。
やっぱり面白い!次回も楽しみにしています‼
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はるか@いれりすさんの他の小瓶
小説「それでも君は、救えなかった ⑦」 (この小説は最早、私の生存報告と化しています)
#お知らせ #低浮上すぎるディレッタント ……我ながら、この(←)表記なに?
小説「それでも君は、救えなかった ⑥」 (そろそろ本当に投稿頻度が終わっている、、)
以下はまだお返事がない小瓶です。お返事をしてあげると小瓶主さんはとてもうれしいと思います。
妹よ、私の目の前からいなくなれ
眠気は敵 昼じゃなくて夜に来い。勉強していると寝る時間が短くなる。小テスト前だからって昨日は23時まで勉強したら、次の日の授業7時間中、3時間も眠気が襲ってきた。
高校生活でチャラい先生……
不登校でなんにも出来なくて、もう疲れました 頑張ったって親にはわかって貰えず
半袖になりたいけど、なれない。
簡単に
やばいな。これ、明日落ちるな。前に会社を突発的に休んだ前日と同じ感じ
私はとても恵まれている。だけど、だからこそ死にたい。
初夏ですね、先生。先生が好きな夏がやってきた。僕も夏、案外好きだよ。
いつも私は人を好きになると、好きになりすぎてしまう。
疲れた
恐怖心で圧し潰されそうです。怖い。明日が来るのがとても怖い。毎日嫌だと思いながら、それでも生きていなくてはいけなくて。死にたいのに、死ぬことは許されなくて。
やっぱり、あの人や周りに対して感謝が全く足りてなかったと思う。今さら反省したところであの人は戻らない。
宣言します!第一志望の大学に合格します!そのために逃げず、甘えず、戦います!ちゃんと勉強します!
リアルもネットもここでさえ、自分で居場所をなくして
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