この前眠れなくてふと考えたことがあります
自分の過去のことです
私は特別な人間ではありませんが、少しだけ特殊な人生を送っています
まるで想像の中だけかのように思える、地獄のような人生です
私の生まれは、和菓子屋です
祖母と母親が一緒に和菓子屋を経営しています
店内は甘い香りが充満していて、誰かを笑顔にできるような、そんな素敵な和菓子を作っているところです
でも、そんな温かい和菓子屋の裏は、毎晩怒鳴り声と金切り声が響いていました
両親は毎日のように喧嘩を繰り広げていました
ときには双方がものをなげ、母親が包丁を振り回し、父親が母親に暴力をふるいました
そんな中で、私は双子の妹と一緒に抱き合って、ずっとふたりで泣いていました
3つ上の姉はいつも、唇を噛みながら、今にも涙がこぼれそうな目で両親を見つめていたのを覚えています
祖母は目を伏せながら黙々と家事をしていて、本当に最悪な毎日でした
私が6歳のとき、両親の離婚が決まりました
私は母親に引き取られ、双子の妹は父親に引き取られました
3つ上の姉は、じゃんけんに負けた母親が引き取りました
母親は教育熱心な人で、私や3つ上の姉にたくさんの勉強をさせていました
問題が解けなければ食事を抜かれ、テストで100点以外を取れば食事を抜かれ、そんな日々でした
小学校4年生のとき、双子の妹が暴力沙汰を起こし、大学附属の小学校を退学になりました
それを聞いた母親は、「こっちを引き取っておいて良かった」と言っていましたが、私はとても悔しかったです
去年の冬、父親が煙草が原因の肺炎で亡くなりました
そのため、身寄りがなくなった双子の妹と、また一緒に暮らせることになりました
久しぶりにあった妹は、体中痣だらけでした
やつれていて、笑顔もどこか貼り付けたような違和感があって、とてもショックでした
妹には解離性健忘を患っていて、私のことも忘れていて、すごくすごく悲しかったです
それからしばらく一緒に暮らしていましたが、ずっと父親のところで暮らしていた妹を、母親は気に入らなかったらしくて、妹がいじめられるようになりました
3月ごろ、妹と母親が喧嘩をしました
そのとき、「なんでお前はアイツと同じ顔なのに優秀じゃないんだ!受験も受からなかった大馬鹿が!」と言ったとき、妹の目は大きく見開かれ、いつの間にか大粒の涙が流れていました
私がそれを見て、「お母さんは理不尽だよ!最低だよ!なんでそんな事言うの!ひどい!」と言い換えしたら母は冷ややかな目で私を見て、家から出ていきました
それっきり、母親は家に帰ってきていません
それから妹は狂ったように、「2人に追いつかなきゃ」と勉強をし、学年で3位という優秀な成績をとっても、「まだ足りない、まだ2人には追いつけない!」と言って、毎日ありえない量の勉強をしています。
自分が受験に受かったせいで、妹に負担をかけてしまっています
高校1年生の姉も何処で何をしているのか、家に帰ってくることが少なくなってしまいました
妹は再会したときよりは心から笑うことが増えたけど、やっぱり少し無理してるところがあって、
両親がいなくなったから安心できたと言えばそうなんですけど、結局問題が山積みだなって
こんなこと考えてたらどんどん不安が積み重なっちゃって
どうしたらいいですか?