「○○しかない」って言い方を目にするたび、
どうにも自分になじまなくて
なんでかなって、くるくる考えて
何となくこうかなって答えをみつけたから、ゆるっと言語化する
例えば何かしてもらったときの「感謝しかない」
自分だったらきっと「ありがとう(感謝)」と「こんな行動に移せるなんてすごい(敬意)」がいっぱいあって、
驚きと嫉妬と自己嫌悪、その他いろいろがスパイスで隠し味
こんなごちゃごちゃした、まとまりきらない心中の「感謝」だけ拾い上げてしまうような表現に抵抗感があるんだろう
どうにも他の感情を自分で切り捨てて、なかったことにしてしまっているような、たぶんそんな感じ
どうせ話下手な私の身体から外に出るのは「ありがとう」ぐらいなのだから
どうせ特にマイナス方向の感情はろくに認識してもらえないのだから
踏みつぶしてしまいたくないし、他のものに塗りこめて形を変えてしまいたくもない
きっとこんな風に私は思っている
先生たちからの「君は”いい子”でいてね」っていう無言のメッセージへのかすかな反発心に似ている、気がする
ここに確かにあるんだから、封じ込めて無視しないでよって
感情が手足をばたばたさせて、イーってしてるんだ
…うーん、思春期・反抗期をこじらせておる
この言葉の表現自体はおもしろいな、と思っている
「感謝の気持ちがどんどんわいてきて、心が一面感謝でいっぱいになった」
「感謝の気持ちしか見えないぐらい、この気持ちが強い」
たぶんこんな感じの「ありがとう」の最上級の強調表現を短くまとめたらこうなったのだと思う
本来小さな花がたくさんの花束の、一等きれいなところを大きくして包みなおして相手に渡すような
そんな素敵な表現なのだと思う
ただ、私にこの言葉は合わなかった
それは少し残念だけど、仕方がないね
(2022.10.大雨の中えっちらおっちら道を渡ってた虫のことを思い出したけど、白菜と豆腐のおいしさでもう一回忘れた日)