子供を持つ親御さんへ
自分の子供がいじめられたら、どうしよう。
自分の子供がいじめる側になったら、どうしよう。
そう考えている方は、きっと少なくないと思います。
ここで、ひとつ、ヒントのお話を書こうと思います。
「からかいながら子育てをしている親は危険」ということです。
好きな子が出来た気配のお子さんを冷やかし、あれこれ聞き出そうとしていませんか。
運動会や部活の試合で派手に失敗したお子さんを茶化していませんか。
「お兄ちゃんみたいなことはあんたには無理だよね~」と、誰かと比べて笑っていませんか。
もっと直球に「ブスだね」「またデブった?」などと言っていませんか。
やめてと言われてるのに、しつこくくすぐったり、プロレス技をかけたりしていませんか。
そうやってからかわれながら、笑われながら育てられた子供は、「遊びで人を馬鹿にしてもいい」といじめっ子になったり、逆に「私はどんくさくて価値がない」と無抵抗ないじめられっ子になったり、そういう危険があるそうです。
一時期「毒舌」「いじり」というのが話題になりました。有吉弘行がきっかけだったかもしれません。
あれはあくまでバラエティーの「演出」です。一般人が真似しても、コミュニケーションにはなりません。
なぜなら、有吉のイジりは芸人やタレントにとって名前が売れるメリットがあるけど、一般人のイジりなんて、やられた側には何の役にも立たないからです。
どう考えても、からかわれるより、普通の会話の方が心地よいに決まっています。
関西圏の方に、お伝えしたい。
お笑い文化が根付いた地域だと思っている人は、どうか考え直して欲しいです。子供はお笑いを求めて生まれてきたのではない。たまたま、その場所に生まれただけの存在です。イジりが苦手、ノリが苦手、誰かがしつこくイジられているのを見るのが不快、そういう気質の子はいくらでもいます。
しかし、白ける、仲間がいなくなるのが嫌で、やりたくもないイジりイジられをしている子がたくさんいるのです。
雰囲気で盛り上がる前に、それをちゃんと見て下さい。
子供をからかわないで下さい。
未熟で、まだまだ経験も考えも浅いから、大人からしたら滑稽に見えることがあるのはわかります。
しかし、子供だって人間です。その心は大事にされるべきなのです。
親から大事に扱われない子が、どうやって自分を大事にしますか。他人を大事に出来ますか。
大人だって、自分が小さい頃、悪気ない親や教師の言葉に、モヤモヤしたり、傷ついたりした経験があるのでは?
なぜ、それを子供にやるのですか?
その時の痛みは忘れてしまいましたか?
いじめは、悲しいことに、どこから発生するか、何がきっかけで発生するか、なかなかわかりません。
だからこそ、自分の子が発生源にならないように、それぞれの家庭での努力が必要です。
その一助となれるかもしれないことを、書きました。
心当たりがある親御さんは、どうか今日から改めて下さい。