若人の時間は短い
ただただ、何もしたくないというのに
流れる時間は絶え間なく
学業、就活
せねばならないとされてるものは
一度途切れて仕舞えば手遅れになってしまうのではないかという不安や恐怖を覚える。
社会勉強にバイトをはじめろと言われるが、私は今何もしたくないなんなら大学にすら行きたくないというのに何か始める気にも、ましてや働くなどと考えることも困難である。
しかし今なにもしなければ、一生全てを棒に振るかのように感じさせるこの世の中は私の嫌悪の大凡である。
死ぬまでさせられる労働を、前もって、任意であるこの時間に行う必要があるだろうか。
確かに私には能力がない
社会も人も知らぬ箱入りだ
死にたいとほざくことが増えたが、これは真意ではない。正確にはただ何もしなくていいように立ち止まりたいだけなのだ。
この世は私にはあまりにも忙しく騒がしい
だから休みたい。
しかしながら私にはこのように訴える場所も度胸もありはしない。
自分で率先して行わなければならない事柄に対しては、おそらくこれからも何もしないだろうが、そうではないものに関してはこれからも私の上にのしかかるだろう。
いえ、この生き方には決定的な欠点がある。
お先真っ暗ということだ。
わかっていながらそれでもこれを続ける私を怠惰という。
だが、これが私が持たずして生まれた才のせいであることは決して言い訳ではないと思う。
努力する才能、なんとなく何でもできる才能
適当な綺麗事が並べられる才能柔軟な考えができる才能
自分で決定できる才能
並べればきりがない。羨んだもの全てだ。
私は空っぽ故怠惰、何かあればと、せめて面白く話せる口があればと考えた。毎度無い物ねだり悪しと自らを罵るのだ。うんざりする。
あぁこれからどうしようか。
いいえ何も、何もせんのです。
部屋の外が時折怖くてたまらない。
太陽がドス黒いものと共に起きて輝く
人の言葉にはどこか歪んでいる。
誰もが誰も気遣わず、能力なければ捨てていかれ、煩わしそうにされるのだ。そんな浅はかで恐ろしい場所に産み落とされたように、思ってしまっている内は。