これは、私が憧れていた、女の子の話。
もう、会えない、女の子の話。
私は去年の冬ごろ、一時保護施設に居ました。施設に入るのはこれが初めてではなく、ですが初めて、自分から「親と離れたい」と言って、施設に行きました。
家から施設は遠いため、ついたのは施設に入っていた娘がお風呂に入るような時間でした。
一目惚れでした。
廊下から出てきた、ショートヘアーの女の子。サッと髪をあげると、荷物をいれる場所などを教えてくれました。
なんて格好いいんだろう。
そう思いました。
忘れもしない、胸のときめき。同姓にこんなにもときめいたことはありません。
実感しました。
これが「恋」だと。
少したち、その子は私に挨拶をしてくれました。
その子は5つ(くらい)離れた妹、弟と一緒に施設に入っていました。
親からの、暴言、虐待などを受けていたそうです。
その子は、優しくて、かっこよくて、妹ちゃんとはケンカが多くて、すとぷりとK-popとお絵描きが大好きで、運動が得意で、パーカーが似合っていて…とても素敵な人でした。
1つ、思い出に残っていること。
施設の子は、朝、(小さい子以外の)ほとんどが自分で髪を整えています。
私の母はヘアアレンジが大好きで、よく私の髪も結ってくれていました。
それがどこか恋しくて、入って1週間くらいから、自分でもヘアアレンジをしていたんです。
その日はみつあみをしてみました。みつあみ系は少し苦手でした。でも、上手くあめたんです。
それは朝食前。
食堂に入る前。
不意に後ろから髪を触られ
「おさげちゃん。」
と
微笑んでくれたのは。
格好いい
優しい
あの娘。
今でも、思い返すとドキドキして、とても恋しくなります。
家に帰るとき、とても名残惜しかったのを覚えています。
もう少し、しっかりと顔を見ていればよかった。
もう、会えない人。
大好きだった人。
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