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大学生の頃に手に入れて、以来ずっと聴いてるミニアルバム『COLTEMÖNIKHA』。
CAPSULE の中田ヤスタカと、モデルでファッション デザイナーの酒井景都 (Kate) が組んだユニット「COLTEMÖNIKHA」のデビュー作。
2006年リリースだから、もう19年前になるのか……。
全然色褪せないどころか、ずっと聴いていたい気分にさせられる作品。
なかでも、5曲目「パーティーキャロネイド」が特に好きなんだけど、中田サウンドと Kate の声の組合せが群を抜いて“いい”。
ヤスタカ自慢のマイナーコードに、ヴォコーダー越しの Kate が紡ぐ可愛らしさ💯の歌詞。
そして近年のポップ・ミュージックでは本当に少なくなった、特徴ある「音の動き方」も魅力の一つだと思ってて。
ちょっと抜き出してみる。
 ̄:平板アクセント
\:音の下がり目
():母音無声化
すてきな夜があるでしょ
(ス)テキナ ̄・ヨ\ルガ・ア\ル・デショ
高低:_―――・ ̄―_・ ̄_・_―
歌唱:_―――・ ̄―_・ ̄_・――
消えていなくなるはずなのに
キエテ ̄・イナクナ\ル・ハズ ̄・ナ\ノニ
高低:_ ̄ ̄・― ̄ ̄ ̄_・― ̄・ ̄―_
歌唱:― ̄_・_―― ̄―・――・__―
時計の針も示さない
トケーノ ̄・ハ\リモ・シメサ\ナイ
高低:_―――・ ̄―_・― ̄ ̄__
歌唱:_―――・ ̄―_・―_―__
大人の事情で3か所だけピックアップ。
赤い横線の所こそメロディに寄せてるけど、ほかは全て共通アクセントと同じ動きをしてる。
自分で歌詞を読んでみたときのピッチの動き方と、歌唱を聞いたときの音の高低が近いから、すごく自然に聞こえるんだよね。
たぶん、この歌のつくりかたは詞先(しせん/しさき)じゃないかな。
この「パーティーキャロネイド」は失恋の歌なのだそう。
「彼の一番になりたかったけど、今のわたしは、野良猫みたい」という意味の英語詞に、ヒロインの気持ちが表れている。
キャロネイドは大砲の名前だけど、もしかしたら“この気持ちとの決別”みたいな意味が Kate の内面にはあったのかもね。
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