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男は漫画家になりたかった。月3万円の団地に住み、週3日時給850円のアルバイトをしながら、漫画を書いて長い年月が経とうとしている。もうすぐ40歳を迎える

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男は漫画家になりたかった。月3万円の団地に住み、週3日時給850円のアルバイトをしながら、漫画を書いて長い年月が経とうとしている。もうすぐ40歳を迎える。仕上がった原稿を出版社に持ち込んだ。「何が面白いのですか?」と言われ、男は必死な説得を試みるが体よくあしらわれる。さらに2社、3社と惨敗。男は心が折れてしまった。
運命とは何か。物理的法則でデザインされていると天才物理学者は見抜いた。それはもう証明されようとしているのである。
例の男は33歳の時、画家や漫画家になりたいと漠然とした夢を抱え、快適な実家暮らしを捨てた。1年目は社会人生活の挫折を知った。そこで漫画一本に絞りフルタイムの労働をやめる。最低限の生活費と最大限の自由時間を求めてフリーターになった。男は社会的弱者となり孤立したが、手にしたのは自由だと勘違いした。誰からも見向きもされず、繋がりもなければ機会もない。
男が夢追い人になったのは中学生の時分だ。それがプロ野球選手だった。体格的な面で不可能だった。次は小説家だ。高校生になるまで本を読んだ事は無かった。山田悠介の小説を読み、はじめて本が読めるようになった。小説家になろうと思い立つ。男は偏差値30台の私立高で落第し通信制高校へ編入する。小説を書き自費出版をした。男は精神を病んだ厨二病だったのだ。その人生の先にあるのはどん底の暗闇だけだ。でも男は少しだけ幸運を持っていた。
中学校に上がり、部活の見学で見た野球部はカッコつけた不良の集まりでだらしなく見えた。バレー部は指導者が厳しく練習もハードであり、男と波長があった。しかし周囲に反対される。親だけでなく、少年野球チームの友人たちも説得する。男はそこで自分を押し通せなかった。
野球部に入った男は部活のあと帰宅すると毎日ダッシュとマスコットバットで素振りを100回から500回(時間が許す限り)を毎日続けた。膝を痛め腰を痛め、手は皮がすりむけててもそれをやめなかった。親に禁止されても夜中にこっそり家を出て自主トレをやっていた。男は、野球が誰よりも上手くなりたかった。そのゴールがプロ野球選手だった。男は少しだけ結果を出した。1年生で外野のレギュラーになった。しかし身体はボロボロで2年生になると病院通いになり、3年の最後の大会はベンチを温めた。腰が痛い時は足首や手首を鍛えたり、動けない時も守備や打撃のさまざまなシチュエーションのイメトレをした。塾で机に向かってる時も野球の事しか頭にない。
社会人になった時、情熱がなくても肉体労働を続けられたのは、当時、男が身体を酷使していたからだ。何事にも努力しなくなっても、それなり生きてゆけるのは、少しは努力をしてきたからだ。

男は自己実現できず孤独と妄想の世界の囚われとなる。思春期の性情も止めるものがなくなった。

発達障害。自殺示唆や奇行を繰り返す。悩みをぶちまけ感情的に生きる。働きに出れば必ず衝突する。なんの努力もしなくなる。

さらに男にはもう一つ大きな欠陥があった。
デザインされた運命の物理法則の決定的な箇所である。男はどうしてか、ときどきふとした時、脳が踊り出す。何かをひらめき行動せずにはいられない。頭の中がお花畑になり、考えもなくフワフワしたまま何かを始める。それは母親譲りの体質のようで、母親といる時は一緒にフワフワとしてしまう。フワフワしながら誰かに迷惑をかけている。でも自分では気づかない。

誰かの役に立ちたい。
そう思って男は最後に漫画をブログに投稿する。それから、住んでいた団地から実家に帰ったという。その後、男がどうなったか誰も知らない。
男の漫画には1つだけ「いいね」が押されていたという。
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ななしさん
おもしろかったです。挑戦の人生ですね。野球に対しても漫画に対してもストイックですね。小説書かれてたからか、読みやすかったです。
ブログわかったら漫画読むのになあ読みたいです。自費出版の小説も。

この作品を漫画にするとどんな表現になるのか読んでみたいです。どっちもかけるってすごい。読み比べしたい。
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