多分僕は脳みそお花畑になることで幸せにはなれない。
僕は綺麗なものが好きでさ、耽美主義のエッセンスが入っているんだと思う。
世にある美しさとしてシンメトリーとかあるけど、そんなただ退屈なものよりもずっと、本能的に欲しいと思う美しさは寂しさに似た雰囲気を帯びている。
そして、それの美の価値ある部分を抽出・象徴化し、自身の体験として美を色濃くした状態を取り入れようとするときには、しばしば苦しみと快感を伴う。感極まってわあっと泣き出しそうになることさえある。
欲しい欲しいと願う度愛おしくて、寂しくて、胸が締め付けられて、でもその感覚がまた心地よくってさ。
愛してるってこういうことだと思う。
脳みそお花畑になれなくても、幸せ。