逢いたい人(独り言です。)

あなたに逢いたい。勉強中に、寝るときに、自転車を漕いでいるときに、ふとあなたの顔が浮かぶのです。どれだけ胸が締め付けられたことか。あなたの声が頭の中で再生する度に、途轍もなく苦しくなって泣きそうになる。中学生の頃はただの「良い先生」だったのに、今ではもうあなたのことが好きで仕方がないのです。
詮索されるのは嫌だと分かってるけど。もう彼女はいるのですか？もしかして、この三年のうちに結婚しちゃった？そうだったら。私はあなたの幸せを祈る事しかできない。自分の気持ちを抑え込んで生きていかなければならない。でも一つだけ聞きたいのです。どうしてあの時、「美しい」って言ってくれたの…？私のことを美しいって言ったのは、あなただけなの。質素な顔で、色が黒くて、おまけに背が高くて。見た目について言われることがあるのは大体「でかい」とか「背が高い」とか。私は今でも自分の容姿を好きになれないのに、あなたが言った「美しい」が頭から離れてくれないのです。何気なく言っただけで、あなたはもう忘れてしまったのかもしれませんね。内面も誇れるものじゃない。強気に振る舞っているけれど、凄く弱い。冬の二者面談で、私のことを「元気がない、沈んでいる」って言いましたよね。あの時は自覚が無くて、どういうことですか、と思っていた。今思うと、あなたの言葉は完全に的中していました。私は弱くて、人の目ばかり気にして、そしてそんな自分のことが嫌いでした。卒業してから自分が嫌い、という気持ちが膨らんできて、生きるのをやめてしまおうかと思ったこともありました。あなたがいなかったら私はどうなっていたのか、考えたくもありません。あなたが私の夢を応援してくれたから、ここまで頑張ってこれた。
今は成人式であなたに会えるのを願うばかりです。感謝を伝えたいし、あなたの近況も知りたい。そしてあわよくば、生徒じゃなくて一人の女性として見て欲しい。それまでに綺麗になるから、お願いだから待ってて。