性別って、種類がはっきりと決まってないんですよ。グラデーションみたいになっていて、自分と同じ性自認の人が必ずいる訳じゃないんです。だからあなたが「男よりの中性」と思っているのも、もしかしたらもっと混ざっていたり、部分的に男女が混ざっていたりするのかもしれませんね。
男の子だからズボンを履かなきゃいけないわけでも、俺と呼ばなければいけないわけでもありません。自分のことを女の子と認識しているけれど一人称は僕や俺を使うとか、メンズの服を着るとかも、何もおかしくないことなんです。
でも、そういう感覚を持っていない人も多いので、男か女か、生まれた方の性別でどっちかにしろという雰囲気が強いですね。そんな中でカミングアウトをするのはなかなか勇気が要りますが、まずは最も知って欲しい人が誰か考えてみてはどうでしょうか。
親友でもいいし、親でも兄弟でもネット友達でもいいです。その相手に、自分のことをどう伝えるか考えてみて、実際に伝えてみてください。理解を得られても得られなくても、自分のことを説明しようとすると、自分はこうなんだ、こうありたいというのがはっきりします。
正直わからない、というのもアリです。それならそうと伝えればいいだけだから。大事なのは、人の目を気にしないためには、あなたがあなたに自信を持つ必要があるということです。案外みんな自分のことに手一杯で、他人に興味はありません。そりゃ親なら自分の子どもが性自認に悩んでいたら生きにくくなるのではと心配したり口を出したりするかもしれませんが、それは置いといて。
ありのままで生活したい、その気持ちを表現してみて、離れていく人の事は追いかけなくてもいいでしょう。ありのままでそばに居てくれる人のことはとことん大切にしましょう。攻撃してくる人がいたら、つらいでしょうが、やり返すことはせず、程度の低い相手だと思うしかありません。苦しいこともあるでしょうが、あなたがあなたのままで生きられるように願っています。