駅前に賑やかさが戻っていた。何事もなかったかのよう。人々が楽しそうに談笑している。友人らとの食事を楽しんでいる。
その光景が、余計に、孤立している自分に気づかせられる。社会が遠い。目の前で流れる社会に疎外感。
パソコンの世界に戻る。電気信号の、電子情報の、その中にのみ、僕はいる。気配の感じられない音にして、地球全体に、未来の時空間に、放つ。
音の世界にバターみたいに溶けていく意識。消失。
嘘っぱちの閲覧数や登録者数よりも、カウントできない潜在聴覚振動数に想いを馳せる。
お金かぁ。お金にならなくてもやりたいことが、やらない選択のないことが、逃げたつもりがまた捕まった。もう向き合う以外にない。もうそれが生きることと同義。記憶かぁ。これが自分だからやらない選択がない。
お金お金って、お金にならないこと、なんでやるの?って。お金教の人たちにはわからないのさ。
スペックで他人を判断して、数値で判断して、もうそういう人たちとは話す気になれない。
違う生き物が、同じ生活空間にうろついている。頭の中が透けて見える。シンプルでプレーンな思考パターンに辟易するよ。