狂え 狂え
くるくる思考を回転させて
堕ちておいで
深く 暗い 闇の中へ
タナトスの声は
甘く 綺麗に 脳内に響く
「おかしくていいの
だってみんなおかしいんだから」
笑い声は高らかに
死の門は常に開いている
「どうぞお行きなさい
死神に連れ去られたと言えばいい
あなたは何も悪くない
楽しかったわ ありがとう」
「まだ逝かないの? なら
ここにいなさい 死の側に」
「まだ生きる? そう
じゃあ ゆっくり 帰りなさい
気をつけて またね」
死にたいの先
死の前
「ようこそ いらっしゃい」
死神は 優しく微笑んだ