此処に辛いと集まってきた人たちは、
きっと皆、脆い崖の上に立っている
崖の下は、深くて暗い海で
落ちてしまえばもう、陸に上がることはできない
そして誰も、陸に上がろうと藻掻かなくなる
決して登れないのにもがき続ける自分の姿が
酷く、醜くみえてしまって
辛くて最後に此処にたどり着いた僕は、
脆い崖の先端に立っていた
そして、とうとう僕は
崖が崩れて、もう陸には上がれないと思った
だけどその時、
顔も知らない誰かが僕の手を引いてくれた
そして「辛かったね」と、優しく言ってくれた
もう踏めないとおもっていた陸を踏めた
だから、次は僕の番なのだと思った
誰かを助けたいと思った
けど、無理だった
崖は心だから、
僕が足を踏み入れて手を差し伸べようとしたら
その反動で、崖が崩れてしまいそうで
うまく、伝えられなかった
結果、僕はまた誰かに助けてもらわないと
なんにもできなくなった、、本当は
I want you to die. Don't die.