親のために生きている。
親が亡くなってしまったなら、私も後を追うだろう。
私が死ねないのは、親を裏切りたくないからだ。
愛情もお金も注いでくれた親。
どうしてそこまでしてくれるんだろうと不思議に思う時もあった。
よくわからないけど、とりあえずその厚意に甘えた。
親の心、子知らずとよく言うが、
その通りかもしれない。
俺にも、親の心が分からないから。
本当に愛してくれてるのかな。
いや、きっと愛してくれてるはず。
だから、私が死んだら、悲しむんだろうなあ。
その後で、きっと止められなかったことを悔やむんだろう。
そんな悲しい姿、俺は見たくない。
だから生きる。
先が見えなくても生きる。
また死にたくなったら、いったん、親の元に戻ることにしよう。
「困ったら戻ってこい。」と、父親がそう言っていたのを思い出した。