私も死の恐怖はずっと拭ません。祖父の臨終が近くなった時、死んでしまう祖父のことよりも取り残される恐怖に涙してしまう自分がいました。なんて自分勝手なんだろうと思いますが、誰かが居なくなった世界というのは本当に淋しいですね。それに恋人と別れたり退職したり家族が増えたり、出会いと別れがあるたびに「この人と二度と会えない日が来るかもしれない」と勝手に心配し気が狂いそうにもなります。それでも私もあなたも生きています。未来のことは誰にも分からないし、未来を考えるから怖い。今の喜び、今の悲しみ、今の恐怖、それだけと対峙するようにしたいと私は思っています。だって今、私もあなたもあなたの大切な人も生きています。いつか失うかもしれない、という未来のために生きるのではなく「今」のために生きてみたいと私は思います。