母が「キチガイ」という言葉を使うたび
「あぁ、また始まった」と思う
彼女は気付いていない
周りをキチガイ扱いする自分自身が
いわば、キチガイとなっていることに
普段は大人しいのだが
一度スイッチが入ると止まらない
全てを見下し、命令し
どんな行動を取ろうが
お気に召さなければキチガイと呼ぶ
さぞ周りが哀れで醜いものに見えるのだろう
馬鹿にするように笑う
マトモなのは自分だけだと思い込む
父や姉に腹を立てた際に起こりやすい
今回の引き金は父だった
私はそう言った話をされるのが大嫌いだ
「人のこと言えんだろう」
私も、君も
なぜ自分は違うと言い切れるのか
全くもって理解出来ない
この状態の母は面倒くさくてしょうがない
関わらないのが一番だが
そういう時に限って、異様に構ってくる
うるさいぞ
苛立ちをぶつける手段として私を使うな
相手を卑下しないと自分を保てないなら
何もせずに寝ていろ
思考を巡らせてもいいことはないぞ
君が私をあやしたことがないように
私も君をあやすつもりはない
自身の苛立ちは自身で解決しろ
愚痴なら聞くが
必要以上の暴言は容認しない
キチガイだなんだと
どうぞ独り言でも呟いていてくれ
君の苛立ちが止むまで
君と話すことは何もない