みんなの味方は
みんなの敵だ。
きっと、深く考えてなんかいない。
〝いい人〟でいるための演出。
想定外のことには対応できない。
アドリブは苦手。
ただ、時間を掛ければ、対応できる台本を書き上げられるかもしれないのに……
『めんどくさい』と、やらない人間も多いだろうね。
そうして、
頼った先の誰かの舞台に上がれず、立ち尽くすしかない者は、次にどこに行けばいいのでしょう?
手を差し伸べるのは、舞台上の王子。
手を差し伸べられたのは、舞台上のお姫様。
わたしはどこにもいない。
いない人間を探してスポットライトを当てるなんて馬鹿げてる。
(まぁ注目は浴びたくないから、スポットライトも主役も願い下げだけど)
誰も見ないような片隅で踞る、臆病な自分に気付いてほしい。
臆病過ぎて、せっかく気付いてくれたのに拒絶しちゃったらごめんなさい。
それでも諦めないで、わたしがここにいるのを見つけたままでいてくれたなら嬉しい。