嗤ってくれ。
君に裏切られてからもう四ヶ月目だ。
まだぼく、音楽やめれてないんだ。
嗤ってくれ。
実はユニットを解散してぼくは音楽をかきはじめた。
依頼以外の全部の曲が、君に向けての曲だ。
嗤ってくれ。
正直、ユニット時代とは比にならないほど曲は伸びて、フォロワーの数も桁違いだ。
でも何もうれしくないんだ。
昨日、一人の絵師さんから連絡が来た。
「あなたの音楽が好きです。専属絵師にならせていただけませんか」
まだまだ弱小な作曲家のぼくにとっては願ったり叶ったりのメールだった、はずだ。
君の事を思い出して、受け入れられなかった。
嗤ってくれ。
嗤ってくれよ。
音楽は好きだ。でも、君と音楽をやっていた時、ぼくはほんとうに「音楽を楽しんで」いた。
今は、、そうだな、フォロワーが増えるのが面白い?引用され「俺この人の曲が好きなんだよなあ」って言われるのがうれしい?
昨日みたいに絵を描かせてもらえませんかっていわれて舞い上がってる?
いいや、どれも違う気がする。君とやっていた時はそれらのどれも手に入らなくたって楽しかったから。
きみはわるくないよ。
そんなこといったら「わたしが悪かったなんて思ってないですよ」っていうんだろうな君は。
いや、そんな君が好きだったぼくがいたことは否めない。
情けないほどぼくは君に夢中になっていたんだ。そしてそれに味を占めて君が僕を利用していたことにもぼくは気付けなかった、
周りの人にはいわれてたよ、「お前の相方、後輩の癖にお前に対して態度でかすぎる。お前が責任を持って叱れ」って。
結局ぼくが悪いんだもの。だから嗤ってくれ。
歌詞を書かないといけない身でありながら、こんなに稚拙な文章しかかけないぼくを。
仕事や学校に支障が出るほどに、まだ君のこと探しているぼくを。
嗤ってくれよ。嗤ってくれ。
いつかの君に届きますように。
「君」じゃないかた、最後まで読んでくれてどうもありがとう。