…何度も何度も悩み、考えるうちに
やっぱり好きなんだと気付いた。
それでもやっぱり
彼とは友達でいたい、と思う。
こんなガキに告白されたところで、彼が喜んで「はい、わかりました」と受け入れてくれる筈がない。
嫌われたら。避けられたら。
嘘なんでしょ?って流されたら。
どれだけ辛いかなんて想像できない。
あの人の話には
勇気と希望を貰った。
でもあの人と私は違う。
あの人達と私達は違う。
勇気を貰った。
希望を貰った。
幸せな気持ちを貰った。
末長く幸せに暮らして欲しいと思う。
でも…
そう思うのと同じくらい
羨ましい。悔しい。恨めしい。
そう思うのはいけない事だとわかってる。
何もしてないくせに、って自分でも思う。
それでもやっぱり
羨ましいし、悔しいし、恨めしい。
私にもっと勇気があれば。
強ければ、何か変わるんだろうか。
恋がこんなに苦しいなんて知らなかった。
私が暴走して彼に告白してしまう前に
彼に恋人が出来ればいい。
奥さんが、子どもが出来ればいい。
彼の幸せで引導を渡してほしい。
ああ、つくづく嫌になる。